携帯小説:おや?ゆび~第2話~最初の失恋(1)
土田は坂下さんにアタックすることにした
「こんなにすぐに彼女ができるのか」というちょっと余裕な心境だった
まずは連絡先を聞かなければ
土田はこんなにも自信過剰にも関わらず
アドレスを聞くという行為がなかなか出来なかった
土田は実は自信過剰なくせに肝心なところではチキンなのだ!
それにみんなのいないところで言いたかった
皆が嫉妬するといけないからだ
アドレスを聞くという行為は相当レベルの高い行為だった
そして坂下さんと二人きりになる瞬間をひたすら待った
一週間坂下さんをつけまわした
そしてついに
その時は訪れた
入学式から一週間後
部活の仮入部期間というものが始まった
坂下さんはバリバリの陸上部で
中学時代短距離走で県大会ベスト16という成績を残している
だから高校に入っても陸上をと
坂下さんは一人で部活に向かおうとしていた
「これは行くしかない」
12秒の躊躇いの後、土田は坂下さんに話しかけた
「やあ。坂下さん。アドレス教えてくれるかい?」
坂下さんは「え・・・・」と一瞬沈黙したが
「い。良いよ」
なんと心優しい坂下さん
土田は気持ち悪い罰金100万ドルの笑顔で微笑んだ
このとき
奴は
彼女が自分のことが好きだと
確信した