母を追い詰めない程度に。
でも自分のエゴで言えば、
祖母に今死なれてはたまらんな、と、
度々電話をかけて様子を聞いてきた。
「微熱下がった」
「でもエンジェルになった…」
と、
その症状で使われる言葉か、
母の天然な表現力かわからないが、
ようするに、
超純な…あっぴゃらぴーな…ボケ状態の事。
その「エンジェル」の表現が、
天に近づく様な、なんとも愛おしい感じ。
今後使わせてもらおう。
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木曜夜行バス出発で、
翌6時着~翌日昼までの1日半、
故郷滞在は思い切り事が運んだ。
施設に移動した祖母を見舞う事も予定の一つ。
なんともミラクルで、
孫が訪ねると、
今回も少し元気になる。
今回は、
元気な時の祖母に一瞬チャンネルが合って、
「なんでここ(病院・施設)におるんや?」と元気さ余って
「わからない」と、わめき出す。
…引越しで戻る次回まで、まだ大丈夫だろう。
私の祖母は、
もともと悪態をつく「キカン」ばーちゃんなのだけど、
体調を崩しエンジェルになってからは、
穏やかでポワンとし、素直に甘える人になった。
(逆の人もいるとは思うけれど)
ウマの合わなかった母も、
なんとかやっていけている様子。
施設のエンジェル状態の方々を見まわしても、
なるほど、
これで死への恐怖がなくなり、
介護する側も、
しやすくなるのか…と少し感動を覚える。
羽の生えた状態の蝉は、
天に昇る1週間前のエンジェル。
たまにドキッとする言葉を発する
彼女たちもまた、
エンジェルなのだと思った。
エンジェルの言葉は興味深い。