画廊のホスピタリティと、ファンの育成 | 脱落しないクリエイター達

脱落しないクリエイター達

「絵描きやめますか? それとも人生捨てますか?」
…じゃないよね。どっちも欲張ろう^^
(元“脱落していくクリエイター達”~2011.09.20)

今後画廊に足を運んでくれる人を増やすには、
画廊側の『心からのおもてなしの気持ち』が、
大事だと思う。

裏を返せば、

今まで、
杜撰、あるいは、
冷たすぎたんじゃないか思う。

様々な“高級商品”を扱うお店が、
銀座にはあるけれど、
高級呉服店やブランド展でさえも、
買わなそうな一見さんすら“無視”はしない。
『いらっしゃいませ』位は言う。

マイナスの事を宣伝してしまうけど、
画廊は、入ってから出るまで、
ぴくりとも目を合わせない店員の
いる店が、ざらにある。


たまに絵を買うコレクターさんも、
『スーツを着ている日と、
ライフジャケットにキャップ、の日では対応が全く違う』と、笑う。

貸し画廊であっても、
『誰でも来てくれれば良い』という訳でない店も存在する。

慣れてくれば、
そんな対応すら、
気にもならないけど。


新たに来る人は驚くでしょう。


こういう所が、
『親しみを持って来て下さい』 …なんて、願うのは、
どこか矛盾している。


今後は、一部の
“一流”“お金持ち”の
心をくすぐるだけでなく、


“一般庶民” のファンを少しづつ増やす事だと思う。


それに、どこでだれが、
“良い客”になるかわからない。

“客”扱いされなかった人が、
どこでどう悪く語り継ぐかもわからない。




銀座・中央区に住む子供達が、
老舗の画廊を見学したところで、
マクドナルドじゃあるまいし、
そんな簡単に定着しない。

将来のお金持ちへのスポット的な狙いが、
効率良く思えるかも知れないけれど、

山の、田舎の小学生や中学生にも、同様に
銀座の画廊巡りを勧められる様にならない限り、
今後もファンは減るばかりと思う。



その点、
上手くやれていた時代・地域もあった。

私が育った地域、教育機関では、
小学生の頃から毎年課外授業で、
日展と二科展を見せられた。

中学校の時の美術の先生(彫刻・日本画)
二人とも日展作家だった。
(ここで私の進路が決まった)

新聞社が展覧会の後援をしているので、
新聞などメディアを好きに使う。
大々的に入選作家の顔写真を載せる。
公募展に入選する作家は、
偉いな~などと、思う様に刷り込まれた。

実質、画商がほぼいないので、
画廊に行く習慣は定着していないけれど、
美術館はほどほど盛況だし、美術作家も誇り高い。

新聞社が主催する、
それら作家のカルチャー教室の入りも良くなる。

工芸などは何人も人間国宝がいる。
観光や産業としても地域で盛り立てるから、
伝統工芸への理解と文化水準が高くなる。


地域の事例と
比べても仕方ないけれど、、、



… 美術の啓蒙は、本来、人を選ぶべきではない。





昨日のそれぞれの価値観の話 の様に、

『美術に触れる機会を増やす』 と一言に言っても、

一部の画廊が考えることと、、

作家が考えることとは、違いすぎる。



作家の方が、
普通の人の目線で、
美術や芸術の楽しさを伝えられるのかもしれない。


※ちなみに、
私は某Nさんの活動を支持する面もあり、
何度も展示の場所に足を運んでいるのですが、
まだ一度も目を合わせてくれたことがないので、
いつか微笑んでくれることがあれば、また、
ここでの紹介の仕方が変わるのではないかと思います。