最近・・・
当店のお客様は「ふんわりウェーブ」「やわらかカール」などの
パーマをされる方が非常に多いです。
春ですね。ヘアスタイルも、冬とは違う柔らかさや、
ふんわりな印象に合う季節なんだと思います。
この花が咲き始める頃になると、15才で
郡上の田舎から岐阜で就職&一人暮らしを始めた頃を、
いつも思い出します。
緊張して、お店の片隅にポツンと立って、
「いらっしゃいませ」も言えず、お客様に話しかけられると、
顔を真っ赤にしてた坊主頭の少年でした。(ホントの話です!)
周りは高校でのスクールライフを楽しんで、
自転車の後ろに彼女を乗せて、楽しそうに走る田んぼのあぜ道。
うらやましかったですね。
そんな周りの連中が、高校ライフをエンジョイしてる時、
私はひたすら、シャンプー&シャンプーそしてまたシャンプーの毎日。
常連のお客様が多く、シャンプーにも指名がつく時代。気に入られると、
¥1000程チップを頂いたり、逆に「下手」という烙印を押されると、
「あの子は嫌!」
なんて言われる始末。必死でした。
そんな毎日で、
「俺は籠の中の鳥や」
「俺はシャンプーマシンや。感情を持ったらアカン」
なんて気持ちになり、心が荒んできたのがこの頃でした。
屈折した16才。
パーマの練習で全然うまく巻けない。ブローもブラシが使いこなせず、カットも真っ直ぐ切れない。
「もっと簡単なモンやと思っとった!」
「でぇれぇ~難しいやん。もう嫌や、郡上に帰る。」
ですがね、帰ったところでどうしようもないって事に気が付くんです。
学歴ない・田舎じゃもっと仕事がない・・・
ここで心が屈折した16才は、ピーンと閃いたんです。
「大卒の奴には絶ってえ負けん!」と、
何がどう負けんのか、何を基準にしているのかよく解りませんが、
中卒の田舎小僧にはこれで充分。モチベーションUPにつながりました。
実に単純です。
今となっては、なんやったんやろな~って話ですが、
心残りが一つあります。
「自転車の後ろに彼女を乗せて、楽しそうに走る田んぼのあぜ道」
あの頃果たせなかった夢です。
学制服を着て、自転車の後ろに乗ってくださる35歳以上の女性の方。
ご連絡お待ちしております。
と、私の話ばかりになりましたが、
新人が入りました。
遠山 慎也(とおやま しんや)と申します。
久しぶりの男子でございます。
岐阜市出身の20才。
3月から
シャンプー練習をほぼ毎日2時間特訓しました。
最近、緊張しながらも少しずつ技術に入らせて頂いております。
彼女達のセクハラ&パワハラに耐え、たくましくなっていくでしょう。