旅するコンペートー少女2 | CIRCUITのカケラ
つ づ き

「あーすればよかったのにー」
「なにやってんだぁ」
「ほんとはそういいたかったのにねー」
だけどよく聞くと
どうやらそれは
あたしの声を代弁してくれているようだ
と気が付く
ひとつの声に
耳を傾けてみる。
そして
答えを返す。
「そう、本当はこうしたかったの
だから次はこうしたらいいね。」
そうすると、
コンペートーはちっさくなって
手のひらに収まった。
くちに入れると甘くて淡い味がした。
コンペートーは溶けて
私の一部となったのだ。
私とコンペートーたちの旅は続く。


