ここでは、私の経験した音について、私の言葉で表現してみます。

 

音を決めるのは、様々な要因があります。

私が経験し、改良した順で音が変わってゆくので、昔の内容は、今の条件で聴きなおすとまた違った結果になるかもしれません。

 

まず、最初の頃の経験は、電源の回路構成で音が変わるということでした

当初3端子レギュレータや、それに似た回路を使っていました。LDOも試しました。

そっけなく、つまらない、という印象を持ったと思います。

そこから、シャントレギュレータ方式の回路に変更しました。

この形式でも、電圧安定化部分にCを入れることで安定化していましたが、変な位相特性が入るからか、

無くすと音がよくなったような気がします。

シャント定電圧+NPNの現在の構成が今のところ、回路の構成としては良いです。

 

ここから、光出力をUSB-Audioにすることで、光出力のクロックジッタがなくなりました。

光出力の音は、音が定まらず、不明瞭です。
全然違います。自分でデータを取ってきて、クロックに合わせて出力したほうがとても良い結果でした。
 
次に、自作ドライバのエミッタフォロアを撤去しました。
エミッタフォロアの音は、音の輪郭がぼやけ、低音がぶれぶれになっていました。
 
さらに、トロイダルトランスに固定用の串などを大量に差し込み、振動対策しました。
トランスの振動も、低音を不明瞭にする原因の1つです。また、超低音が常になり続けているような感じで、
低音がとにかく安定しません。
 
並行して、セラミックコンデンサを撤去しました。
セラミックコンデンサの音は、がさつくというか、上にあげた音の傾向とは違います。
音が伸びやかではなくなり、何か・・・いやな感じがします。
PCオンボードの音と、自作DACの音を比較したときに、PCのほうの音のほうが圧倒的に良いように聞こえるのに
なぜか好きになれない・・・これはPCのほうにセラミックコンデンサが使われていたからという気がしています。
 
フィルムコンデンサと有機ポリマーコンデンサの音も試しました。
DACの音を決定づける大きな要因は、DACアナログ電源のデカップリングコンデンサです。
OSコンは音が良いものだと思っていましたが、違います。
あれは、初期のOSコンの音を聞いたひとが、OSコンは音が良い、として、それが今まで伝わっているのだと思います。
現在のものと、初期のものでは、音がぜんぜん違いました。
なぜ違うか気になる人は、分解してみてください。中の構造が違います。
良い音にするには、振動などによる、2次的な電圧の発生を抑える必要があることを知りました。
某ショップに売られているOSコンの音は散々だったのですが、デカップリングコンデンサは必要です。
無いよりはあったほうがいい。どういう基準で選ぶかですが、ここまでで振動しないのがいいということだと思うのですが・・・・そんなのガワを見ただけで分かるはずもなく。
聴き比べが一番いいのはわかっていますが、お金も時間も手間もかかる。どうしましょうかね。
 
ついでに、フィルムコンデンサの威力も知りました。
470pFの音が、聞こえるのです。びっくりです。フィルムコンだからいいというものでもないことも知りました。
セラミックが0.1uFしか使っていないから大丈夫、というのはもう、あれです。
そんなことを昔思っていて、恥ずかしくなります。
 
ここまでで、とりあえずPCのオンボードの音は超えました。
このレベルになって、STAXのドライバの可変ボリュームを触ってみたのですが、
ボリュームを絞ると音が悪くなるのがわかります。
 
最後に最近、信号のケーブルをシールドケーブルから、普通の電線、ツイストもしていない状態に変えて、
妙に音に曇りが感じられていたのがなくなり、とても気に入っています。