手話通訳者と彼らを求める聴覚障がい者の方々の『数』がバランスしていない以上、このようなツールは必要ですよね。
ただ、表情の読み取りや場の雰囲気を重要視して手話通訳をされる方の中には、情報保障のレベルを保つために、対面に特化しているという話も聞きます。
が、いろんな形があっていいと思いますし、やってみないとわからない、っているのもあるでしょうし。
『高齢化』、『遠隔地対応』などの切り口から見れば、チャレンジするのはありやと思います。
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画面通じて手話会話
テレビ会議システム運用開始 県内初
聴覚障害者の利便性向上へ、市原市は27日、パソコン画面で手話会話ができるテレビ会議システムの運用を南総支所と市役所本庁の間で始めた。県内初の試み。ちょっとした用事でも、これまでは手話通訳者が常駐する市役所にわざわざ出向かなければならなかったが、運用により身近な支所での対応が可能になる。同日の通話開始式では、佐久間隆義市長が聴覚障害者と手話会話を行った。
市障がい者支援課によると市内には544人の聴覚障害者がおり、うち約100人が市内南部の南総・加茂地区で暮らしている。
同地区の手話会話をする聴覚障害者は生活相談や事務手続きが必要な場合、これまでは手話通訳者が唯一常駐する市役所に出向かなければならなかった。運転免許を持たない障害者が多く、電話で済む用事でも不便な公共交通機関を使い約1時間かけ来庁してきた。
同システムは、そうした手間を不要にする。庁内ネットで結んだ市障がい支援課と南総支所のパソコンにウェブカメラを設置。わざわざ市役所に行かなくても、市役所にいる手話通訳者と画面上で手話会話し、支所の職員へ用事を伝えることができる。同市によれば県内初のシステムという。