先日、ひさびさに会った仲間より、勤ボラ会の会合に招待され、ご挨拶にお伺いさせて頂きました。



勤ボラ会とは「勤労者ボランティア会」の略称で、企業に勤めていて「ボランティア」や「社会貢献」に関心のある人たちの集まりでした。



もう10年以上も続いている集まりで、それこそCSRなんて言葉が世の中に出る前から、企業の社会貢献活動を推進してきた方々がたくさんいらっしゃって、当時の話を色々と聞けて興味深かったです。



経営陣から、社会貢献活動を推進するようにと話が降りてきたとしても、



成果が短期的に現れにくい活動に対して、営業といった数字を追いかけている部門からは自分たちが稼いだ金を、利益を生まないことに使うのはどうなのか、と反発があったりだとかで、非常にご苦労されたようです。



やはり会社の経営陣をはじめ、各部門がひとつの方向性を向いていくのは、会社の大義名分だけでなく、各部門のメリットをうまく引き出すこと無くしては、なかなか実現しないような気がします。



障がい者雇用を例に取った時も、企業の各セクションで反応はまちまちです。



人事の方は非常に積極的だが、経営陣が消極的なため、あるいは現場の方が受入に難色を示して、雇用が進まなかったりするケースも多々あります。



障がい者の方を採用すると、マネジメントに負荷がかかる、あるいは現場の生産性が下がる、といった懸念が先行するのが原因のひとつだと思いますが、



ただ、果たしてそうなのか・・・



もちろんそういった側面もあるけれども、実際、他の健常者の方と同等以上の働きをする人は大勢いるし、

他にも全聾の方と筆談でコミュニケーションを取るようになり、端的でわかりやすい表現ができるようになったりだとか、

視覚障がいの方もイメージしやすいような表現方法を学びコミュニケーション能力が向上したという事例もあります。



多面的に物事を見つめて、各セクションが前向きに取り組むことの意義を伝えていければ、一歩一歩でも変化していくと思います。



改めてそんなことを考えるきっかけをくれた会合でした。