ねぇ、
ちょっと座りなさい。
なんだか笑顔がぎこちないし
ため息も、気づかないうちに出てる。

どうしたの?
……え?
あぁ……そう。
「休みたいな」とか
「一人になりたいな」とか、
思っちゃいけない気がしてるのね。
家のこと、仕事のこと、
子どものこと、周りのこと。
全部優先してたら、
自分の順番、回ってこない感じ。
「私だけ、いつも後回し」
そんな気持ちでしょ。
ねぇ、一休さんの話、聞いてくれる?
昔ね、
とんちで有名な
**一休宗純**
ってお坊さんがいたの。
この人、
厳しい修行をしてた人だけどね、
「我慢し続けること」が
正しいとは思ってなかった。
そんな一休さんが、
こんなことを言ってるの。
「欲を断つな、欲を知れ」
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今の言葉にすると、こういうこと
「欲を持つな」じゃないのよ。
「我慢し続けろ」でもない。
ただね、
**自分が何を欲しがってるか、
ちゃんと分かってあげなさい**
ってこと。
眠りたい。
一人でぼーっとしたい。
誰にも気を使わずに、黙っていたい。
それ、わがままじゃない。
**疲れてる人の、自然なサイン**なの。
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これ、今のあなたにぴったりじゃない?
欲を我慢してるうちは、
「私、ちゃんとやってる」って思える。
でもね、
欲を無視し続けると、
ある日いきなり
余裕がなくなるのよ。
イライラしたり、
涙が出たり、
どうでもよくなったり。
それはね、
欲が悪いんじゃない。
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休みたいって思うのは、
逃げじゃない。
一人になりたいって思うのは、
冷たい親でもない。
それを
「そんなこと思っちゃダメ」
って消し続けてきたから、
しんどくなったの。
今日はさ、
無理に前向きにならなくていい。
深呼吸して、
一回、立ち止まりなさい。
これでも食べて、元気出しなさい。
また明日、
できる分からでいいのよ。
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一休宗純(1394-1481)は室町時代のお坊さんです。
天皇の子として生まれたとされ
幼い頃から禅のお寺で修行しました。
難しい決まりごとにこだわらず
自由な考え方で仏教を説きました。
詩や歌が得意で
ユーモアあふれる言葉で人々を楽しませました。
晩年は京都の大徳寺を立て直すなど
大きな功績を残しました。
とんち話の「一休さん」として
今も多くの人に愛されています。