ねぇ ちょっと座りなさい

その顔 今日も微笑んでたけど
目がね
ちょっとピクピクしてた

どうしたの?

……え?
あぁ
そうか

ママ友の集まりね

気を使って
空気を読んで
相手の話に合わせて

誰かが困ってたら
すぐフォローして
場が荒れないように
立ち回って

でも
家に帰ると
どっと疲れる

「私 何してるんだろ」
って思っちゃうやつね

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 それね 最澄さんの言葉が浮かぶの

昔ね
比叡山で
ずっと人のためを考え続けた
最澄さんというお坊さんがいたの


その人が残した言葉が
これ

己を忘れて他を利す
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一見すると
「自分を忘れて
人のために尽くしなさい」
って聞こえるでしょ

でもね
最澄さん
自分を消せ
なんて言ってないの

ここで言う
「己を忘れる」って

なんとか無難に

場を収めようって気持ち自体を
一回 手放してみよう

って意味なの

あなたね
本当に優しい

だから
人のために動いてる
どんどん
自分が削れてく

人のために動く前に
自分をすり減らしてたら
それは
利してないの


狭い世界に振り回されなくていい

 

今日は黙っとく
行かない日を作る

ちょっとづつ

フェードアウトしてみる

 

それらも
ちゃんと人を利する行いよ

今日はね
誰にも気配りしなくていい


これでも食べて 元気出しなさい
パイナポーが躍動してるわよ

 

 

 

がんばってるあなたが
一番
置き去りにならないようにね

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伝教大師最澄(767-822)は

 

平安時代初期の僧で

 

日本天台宗の開祖です

 

近江国(滋賀県)に生まれ

 

12歳で出家しました

 

比叡山に籠もり厳しい修行を続け

 

天台教学を深めました

 

804年に遣唐使として中国に渡り

 

天台宗や密教を学んで帰国しました

 

比叡山延暦寺を開き

 

日本仏教の中心道場としました

 

「一切衆生悉有仏性(すべての人に仏性がある)」と説き

誰もが悟りを開けると教えました

 

法華経を根本経典とし

 

多くの優れた僧を育てました

 

延暦寺は後に法然や親鸞など

 

鎌倉仏教の祖師たちを

 

輩出する母山となりました