そして、FAKEと共に同時上演した「拝啓、明日のぼくへ。」
ある意味、こちらの作品の方が苦労しました。
書くのにも、芝居をするのにも。
FAKEとは間逆の作品にしたいという一念で書いたこの作品。
まず、間逆って何だよ?!ってとこから入りました(笑)
しかも題材もなかなか決まらず。
悩みに悩み抜いていたある日「あ、今の状況を本にすりゃいいじゃん!」と思い付きました。
芝居の脚本を悩みながら書く話。
でもそれだけじゃただのつまらない経験談になってしまう。
だから、もしも自分がそう易々と本を書けなくなってしまったらどうなるのか…というコンセプトで書きました。
もし自分だったらこんな状況は耐えらない。
もし自分だったらこんな時、こんな仲間が欲しい。
もし自分だったら…という事をあれこれまた悩んでいたら、ふと気付いたワケです。
毎日書きたいものが変わってしまい、今のこの筆の進まない状況と、本番が迫って来ているのにも関わらず、絶えず支えてくれるカンパニーの皆が、何より今書かなくてはいけないものなんじゃないかと。
欲しいモノは全部持ってました(笑)
書き上がったのは本番2週間切ってからだったかなら?
関係者の皆さん、その節は大変ご迷惑をおかけしました(笑)
拝啓もFAKEと同様、たくさんの方から良かったと言って頂けました。
有難いです。
ただ、一部のシーン(井伏の日記のシーンや父と姉の最後のやりとり等)が、エグ過ぎて、苦し過ぎて泣いたとのご報告が(笑)
悲しいのが悲しいまま終わるのは、僕も好きではないので…でも題材が題材だけに、奇跡が起きない限り井伏が治る事も無く…安易なご都合主義の奇跡も好きではないし(笑)
それでも、最大限キャラクター達が救われる方法を考えた結果、ラストシーンはああなりました。
あまり描き過ぎず、お客様の想像に委ねようと。
ラストの井伏の前後は敢えて描きませんでした。
拝啓、いかがでしたでしょうか?
あ、拝啓は時間が無くて集合写真撮れなかったんだ(。-_-。)
ちなみに、小屋入りからは毎日飲みに行ってました。
樽さん、大西さん、岡田さん、観にいらしてくださってありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ