三助 | 食道楽・旅道楽・東京道楽

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「三助」って知っていますか?

 

銭湯の男性湯で、背中を洗い流してくれる男性の人です。

マッサージもしてくれます。

現在、日本で1人だけ存在しているらしく、

この人がいなくなったら、「三助」という仕事がなくなるそうです。

江戸時代から「三助」という仕事は存在していたらしいので、

歴史は300年くらいになるのでしょうか?

本来は、「釜焚き」「湯かげん」「番台業務」を助けたから

三助と呼ばれたらしいです。

基本的に銭湯の裏方なので、背中流しの依頼があると

湯船の裏側から出てきます。

 

私が「三助」の存在を知ったのはTVで、

数日前にTVで放映していました。

以前にも別番組で数回見たことがありました。

CMにも、現在唯一存在する「三助」が出ていたらしいです。

 

先週の土曜日に炎天下での野球観戦をしたため、

風呂に入りたいと考えました。

だったら1度くらい「三助」がどんな感じなのか?

体験してみようと思いました。

一路、日暮里へ!

探すこと5分、見つけました「斎藤湯」


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入口で入湯料450円、タオル代100円、

そして三助代400円、合計950円を払います。

ここで、三助さんに渡す木札を渡されます。

いざ出陣。

 

すると三助で背中を流してもらっている

先客がいました。

しかたなく、ある程度体を洗い、歯も磨き、

髪も洗い、ゆっくり湯船につかって

順番を待ちました。

三助のカッコは、上半身裸で、

下は短パンをはいています。

足は、サンダル履きです。

 

10分ほど待つと私の番がきました。

三助は70代の男性でした。

名前は橘さんで、富山県の氷見出身らしいです。

もう半世紀近くこの仕事をしているとおっしゃっていました。

 

まずは、背中と腕を洗ってもらいます。

その後は、マッサージです。

時間にして15分くらいで背中・腕・肩・首に

軽めのマッサージをしてもらいました。

湯上りの体をほぐす感じです。

 

マッサージの気持ちよさだったら、

街中にある整体の方が上でしょう。。

ただ、肉料理に牛丼やステーキがあるように

マッサージにも様々な種類があっていいと思うので

三助のマッサージも充分楽しめました。

 

街中でマッサージをしてもらうと

だいたい30分3000円くらい。

つまり、1分100円。

三助は、10~15分で400円。

これは安い。

 

時代の流れで今後、

三助という仕事がなくなるらしいです。

もし、日暮里に行く機会があるなら、

是非「斎藤湯」に行ってみてください。

 

下町風情を味わえます。

そして、江戸時代からつながる

最後の三助に会うことができます