
世の中には、2種類の人間がいる。
コーヒーを飲んでも眠れる人間と----、
そうじゃない人間。
そして----、
四六時中誰かと一緒にいられる人間と----、そうじゃない人間。
どちらかと----、言えば。
おれはいずれも、後者の方だ----。
「また旅行っ??」
「うん」
「行くのっ?!」
「うん」
「ホントにっ!!」
----行くってば…
まるで信じられないモノを見つけたような目で、ドンヘが仁王立ちでおれを眺める。
「…おまえもどっか行けばいいじゃん」
海外での仕事の後----、ご褒美みたいなお休みがまとまってもらえることになった。
今回は父さんと母さんも連れて行って、そのまま観光して、近隣の国にも足を伸ばして----、なんて、ちょっとした親孝行を計画していた。
----この前は一人旅しちゃったから。
うん、直近にもそんな休みができて、そのときはひとりで旅行した。
「…」
同じようなシチュエーションが続いたから、もっと何か言いたそうだけど----、今回は家族旅行だからか、しつこいドンヘにしてはすぐに大人しくなった。
「一緒に…」
「うん」
「帰りたかった…」
「…うん」
なんて----、忠犬みたいに擦り寄ってくる----。
ドンヘはさ、四六時中おれと一緒にいたいって、言うけどさ----、
モノを創る人間だから。
おれが一緒にいても、一瞬で独りになれるんだ。
そんなときはさ。
絶対おれの方が振り回されてると、思う。
だって、俺はおまえといるときは----、全部おまえだけで満たされていたいんだ----。
【サジンはお借りしました】





