お土産いただきました | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

ずっと前から、一度寄席に行きましょう!

と言いながら、それを実現出来ずにいたひとがいました。

それはピンポイントで白酒さんが聴きたいということだったので、互いのタイミングが合わずにいたからなのです。


ならば、圓太郎さんはどうですか?

この人も面白いですよ!

と言うことで話が決まり、池袋演芸場に行ってきました。


結論から言えば、この日はトリの圓太郎師ばかりではなく、どれもこれも粒揃いで、初めて池袋演芸場に来たと行っていた同行者も大喜びしてくれました。



この日の演目は、以下の通りです。


前座 てるちゃん 金の大黒

朝枝 のめる

一蔵 権助提灯

笑組 漫才

馬石 辰巳の辻占

萬窓 三人無筆

あずみ 三味線漫談

志ん輔 豊竹屋

扇遊 引越しの夢


仲入り


柳朝 蜘蛛駕籠

さん喬 締め込み

楽一 紙切り 夕涼み 阿蘇山 お菊さん

圓太郎 棒鱈


本当にこの日は素晴らしかった!

そして、お目当ての圓太郎師匠の棒鱈は笑った笑った。


膝代わりの紙切りは、まだ若い楽一さん。

ベテランの正楽師匠なら折り重なるように、切って欲しいものの注文が飛び交うのでしょうが、若い楽一さんなだけに声がかからなかったりしたら何か言わないとなとざっくり考えていました。


それが現実となった瞬間、私は高座に向かって『阿蘇山!』と声をかけました。


楽一さん、

一瞬絶句してから、ポツポツと語り始めます。


「阿蘇山。熊本の…」


「はい」


「馬がいましたよね。確か」


「はい。います」


「草…草千里でしたっけ?

煙も出ていますよね…」


そんなことを言いながら数分で切ってくれたのがこれです。



技術もさることながら、その着想が凄いですよね。

美しかった阿蘇の風景がありありと蘇って来ました。


そんな素敵なお土産を持って、反省会は『豊田屋』で。





寄席っていいですね。