意外にも風景画 | 道楽者は行く!

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ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

今週は、うっかり日曜も働いたので、なんとなく火曜日も休みでした。

また高尾山でも行こうかなあと、まどろみながら考えている時に、ふと思い立ったんです。

 

このアメブロで知った絵画展に行ってみようと。

 

私は、絵を見るということが苦手です。

仏像などの立体であれば興味を持って見ることが出来るんですが、どうも平面はダメなんです。

 

上野辺りで、海外からやってきた〇〇展みたいなものに長蛇の列が出来ているのを見ても、みんな何か分かって見てるのかねえと訝しがりながら横目で見て通り過ぎるというのが日常です。

 

仮に付き合いで中に入ってみても、私が考えているのは、

この絵の前に何秒くらいいたら、それらしい感じになるのかなあというようなことばかり。

 

そりゃあ名画なんですから、凄いなあと思うようなものもありますよ。

でも例えば、東大寺三月堂の仏像群を見た時の感動みたいなものは得ることが出来ないのです。

 

その絵画展は、高崎で開催されています。

 

ならば、どこかで軽くトレッキングでもしてから行こうと思いつつ関越に乗って直ぐの掲示板には、

鶴ヶ島~東松山 火災 2時間以上

と恐ろしいことが書いてあります。

 

急ぐ旅でもないとはいえ、2時間以上の渋滞に突っ込んでいくほど酔狂ではありません。

川越から東松山までは下道を行き、また高速に戻って渋川伊香保インターまで走り、そこから真っ直ぐ駆け上がって榛名山の麓に車を停めました。

以前、ここの温泉に来た時に見た、形の良い榛名富士に登ってみようと思ったのです。

 



登りのコースタイムは45分と書いてあります。

山道に入ると『熊出没注意!』と何枚もの貼り紙が。

他に登山者はなく、周囲は熊笹、そしていい感じに木の実が転がっています。

嫌だなあ。

 

しかも登山道が滑る。

転ばないように、しかも熊笹の中から熊が出てこないか緊張しながら登り切ってみると、最近ペンキを塗ったような神社、そして周囲は霧で真っ白。



なんだかなあと思いつつ、今度は違う道を下ります。

こっちも滑る。



下りは35分。

これもコースタイム通りくらい。

そのまま榛名湖畔を歩き、クルマに戻って2時間余り。

 



そこから高崎市美術館をナビに入れて山を下りていきます。

 

この日、展示されていたのは『高島野十郎展』

 



絵が苦手な私が、なぜかこの人の絵を見てみたいと思ってしまったんです。

何故なんでしょうかね。


厳しめの顔の自画像、一本のろうそくとその炎の揺らぎ、月それも暗い空に怪しげに光る月のみ、そんな絵に惹かれて高崎まで行ったのですが、意外にも印象に残ったのは、寺の桜、菜の花、雪を抱いたアルプスなどの風景画でした。



これで、絵も道楽のひとつになるのかな?


いや、そうでもないかもしれませんねえ。