53歳おっさんです。
お盆休みは映画三昧
土曜日にアマプラで東野圭吾作品の【人魚の眠る家】
冒頭の少年たちがワイワイ遊び終わってなのか、野球のボールを高々と放り投げたらどこかの御屋敷に入ってしまい・・・が既に伏線だった。
家族愛と生命とは・・・植物人間状態の人は生きていると言えるのか、殺すと殺人罪になるのか、殺人罪が成立するなら生きていると国が証明する事になる。
見る人の心をえぐる問いかけ。
大金持ちの子供二人(姉弟)の家庭(お屋敷)
何不自由がない理想な家庭に見える。
プールの事故でその姉弟の内、6歳の姉が排水溝に吸われて動けなくなり死んでしまう。
ちょっと前までは毎年あったプールの排水溝に吸われて溺れるやつ。
自分の娘が溺れて脳死状態になったらと直ぐに没入してしまった。
全ての親の気持ちを背負ってストーリーは進む。
この映画、53歳になって勉強になる事ばかり、プールで溺れて脳死状態になっても親は先に臓器提供するのかの判断をしなければならない。
臓器移植の承諾をもって脳死判定に移り死亡が確認(認定)される。
それまでは生きている。(死亡していない)
このストーリーは科学技術と医療技術と両親の愛情が狂気なまでのサスペンス映画
脳死状態の子供を生かし続ける行為、生きてる死んでるの疑心暗鬼、生きてる証明は納得できるお別れはと畳みかける様に凝縮された時間帯があった。
号泣した訳ではないけれど、静かな涙がただただ流れて止まらなかった。
そして、今日の日曜日、今度は宮部みゆきさん原作のソロモンの偽証
前編・後編の2部作を夕方から一気見したら22時位になった。
昨日見た映画(人魚の眠る家)を忘れる位、何重にも上書きされる。
なにが凄いって、脇を固める俳優さんは誰もが知る有名な人ばかりなのに、あくまでも脇役で、主軸は中学2年生の子供達でしかも中2の子供達は全て無名。
それなのに子供達の意思や決意、決断、行動に脱帽するしかない。
大人は、子供を経験しているからなのか、この映画を見ると重い涙が流れ続ける。
映画は興行的には大爆死したらしけど2部作(前編、後編)で主軸は無名の中学生達、でも半日で大作の小説を読み終われると考えると絶対見るべき映画。
子供より大人が見るべき映画かもしれない。
途中で本当に中2なのか、えっ高校生の考え方じゃない?本当に中2、中3?
土日に子供を失う親の葛藤をアマプラで見たけどソロモンの偽証は重く刺さった。