気がつけば11月も半ばを過ぎたブルノからお送りします。ちなみに、11月はチェコ語でlistopad、「葉(list)が落ちる(padat)月」という意味です。このように、チェコでは日本の和風月名のように、全ての月の名称に意味が込められています。来月の12月は、「prosit(祈り)の月」を意味するprosinecです。この間チェコ人の知り合いに教えてもらって、使ってみたかったので、紹介しました。(笑)  知り合いも、チェコ語の月の呼称には、美しい意味が込められているのが自慢だそうです。英語なんて、「〇番目の月」って意味ばっかりじゃない、って言われました。確かにそれは言えてる。(笑)

 

この週末は、イベントが盛り沢山でしたが、まずは16日に行われた「ナポレオン in ブルノ」をご紹介します。

いや、ナポレオンってフランスの皇帝でしょ、チェコとなんの関係があるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はナポレオン、ブルノを訪問したことがあるのです。

ナポレオンが、ロシア、オーストリア、プロイセンを破ったアウステルリッツの戦いが行われたのは、ブルノから電車で30~1時間程のところにあるスラフコフ(アウステルリッツのチェコ語名)という土地です。この戦いは11月末~12月初めに起こり、スラフコフでは毎年この時期に戦闘を再現するイベントが実施されますが、ブルノではナポレオンが訪問した20日前後に「Napoleon v Brne 1805」というパレードが行われます。ナポレオン軍の行列を再現するという、けっこう大規模な催しです。ブルノも、意外と世界史に関わっているんですよ、ということを必死にアピールしておきます。(笑) 

 

開始は午後5時。この時期のヨーロッパは、この時間には真っ暗です。

当時の軍人に扮した役者さん(?)たちが、鼓笛隊を先頭にブルノの街を練り歩きます。今年のルートは以下の通り。

Moravske namestyを出発して、Namesty Svobodyを経由して、聖ペテロ教会まで、ブルノの中心部を横断するルートになっています。

写真の説明はありません。

ただ、ブルノの街でパレードをするのには、1つ大きな問題があります。それは市民の足であるトラムの存在!

普段でも、車、トラム、歩行者が共存するブルノの道は、なかなか混沌としていますが(個人的には、ブルノで運転は絶対にしたくありません)、この日はそこに、謎の大名行列が加わるのですから、かなりカオスな状態になりました。

交通整備のために警官が出動するわ、見物人が線路を塞いだ結果、通れなくなったトラムの運転手がクラクションを鳴らしまくるわという状況の中、ナポレオンが道を横切るという、現代と19世紀が交錯する不思議な世界観が完成。

 

街の中心であるNamesty Svobodyで、しばらくの間停止し、演説が行われたりするので、この広場で待っておくのもありだと思います。

 

チェコ人が、フランス国旗を持って、「フランス万歳!」と叫んでいるのは、ちょっとウケてしまいました。日本人がやるよりは、ずっと様になっていますが、こちらはチェコ人だと思って見てしまうので、なんだか違和感が。(笑)

 

中央の人物がナポレオン。似ているような似ていないような…(笑) 小柄な人物だったということは、ちゃんと再現されています。(笑)

 

アウステルリッツの会戦再現イベントは、11月29日から12月1日までスラフコフで実施予定です。

イベント公式ホームページはこちら。

https://www.austerlitz.org/en/austerlitz-2019-press-release/

Facebookページはこちら。

https://www.facebook.com/events/703082166822540/

もうすぐ期末試験なので、行けるかは分かりませんが、時間と体力に余裕があれば、ちょっと覗いて来ようかと思います。

アクセスを調べたら、どうやらブルノからバス702番で30分らしいのですが、そんなに近いの!? 電車と思っていたら、そもそもバスだったし。(笑) スラフコフまで行くなら電車のようですが、戦場となった場所はもう少しブルノ寄りのようです。

 

その距離なら行こうかなと思っている、フットワークが軽いのか重いのかよく分からない僕にワンクリックお願いします。

明日は、たぶんビロード革命記念日についての記事をアップできる予定です。


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