ザグレブからバスに揺られること5時間程で、クロアチア中央部に位置するスプリットに到着。

スプリットはアドリア海に面していて、僕にとっては渡欧後初となる海!港町・神戸で生まれ育ち、家に居ても、学校に居ても、通学途中でも常に海を見渡せるのが当たり前だった僕ですが、内陸国であるチェコに暮らしていると、海を見る機会はまずなかったので、久々の海はとても新鮮でした。また、スプリット入りの際、バスが山の上から曲がりくねった道を降りていくのですが、その風景が六甲山から神戸に向かって下っていく時と同じ感じがして、少し懐かしくなりました。例えがローカルすぎてごめんなさい。(笑)

 

スプリットのバスターミナルは、市街地の南側に位置しています。某ガイドブックには「バスターミナルは旧市街の南を10分弱進んだところにあり…」と書かれていたので、その通りに海沿いを北に向かって10分間歩きました。そこから、近くにあった通りを適当に入ってみると…城壁で囲まれた旧市街よりも外の部分にたどり着いてしまいました。スプリット中心部はかなり小規模なので、10分近くも歩くと、旧市街を通り過ぎてしまっていたという結果に…。旧市街の東側の入り口にあたる「銀の門」までは5分ほどで到着できる距離だと思います。スーツケースを転がしながら歩けば10分かかるのかもしれませんが、それなら「ゆっくり歩いて10分」と書いておいてほしいです。ちなみに僕は基本バックパッカーです。スマホのデータ通信も遅く、現在地を把握するのに、とても時間がかかって焦りました。

 

ディオクレティアヌス帝の宮殿跡がそのまま街になったという、かなり珍しい歴史をもつスプリットの街。1泊2日で巡ったスポットをまとめてご紹介します。

 

①ぺリスティル

スプリット旧市街とディオクレティアヌス帝の宮殿跡の中心地。東側に大聖堂、南側に前庭と宮殿地下、西側に洗礼堂があります。剣闘士の扮装をした人たちと写真を撮れることもあります。トラブルを避けるため、事前に価格を確認してから撮影してもらいましょう。

②大聖堂

元々はディオクレティアヌス帝の霊廟として建てられ、その後キリスト教の教会として利用されるようになった大聖堂。大聖堂内部と宝物室の入り口は大聖堂を右手に回り込んだところにあり、鐘楼とは入り口が異なります。大聖堂見学の出口の正面が鐘楼の出入り口となっています。観光地なのだから、もう少し分かりやすく表示しておいてほしかったです。ガイドブックには鐘楼を含めた共通券があると書いてありましたが、実際には鐘楼は別料金で15クーナでした。大聖堂内部は美しい装飾が施されていて、一見の価値あり。洗礼堂と地下室は、別に見なくてもいいかも。(笑)

鐘楼は、狭い階段を上っていくので、人数制限があり、場合によっては入場までしばらく待つことになります。前半は頑丈な石の階段なのですが、後半は工事現場の足場のような階段を上っていきます。お世辞にも堅牢とは言い難いわ、吹きっさらしだわで、かなり怖かったです。高所恐怖症の方にはおすすめしません。(笑) それでも、最上部からの眺めは最高でした。美しいブルーのアドリア海が一望できて「クロアチア~!」という景色が広がっています。

③前庭

皇帝の宮殿の玄関の役割を果たしていた部分で、現在は吹き抜けになっています。男声アカペラコーラス、クラッパ等のパフォーマンスが頻繁に行われています。

④宮殿地下

ぺリスティル南側の階段を下ると、皇帝の私邸の地下部分に入ることが出来ます。宮殿地下は、建物の構造を支える役割を果たしていたため、地上階と全く同じ間取りになっていたそうです。中央にある通路を境に、2部分に分かれていて、1枚のチケットで両方共見学することが出来ます。展示品の数自体は多くありませんが、古代宮殿の構造を体感することが出来るので面白かったです。

⑤レストラン「アペティ―ト」

城壁外のナロード二広場から海方面へ向かう通り沿いにあるレストランです。入り口は1階にありますが、レストランは2階にあります。700年程の歴史がある建物を利用しているそうです。歴史的建造物を、内装をリフォームしながら使い続けている生活が素敵だなと感じました。5か月ぶりに海辺に来たのだから、ここぞとばかりにシーフードを食べるぞ~!ということで、野菜スープとシーバスのグリルをチョイス。どちらも美味しかったし、店員さんも感じが良かったのでおすすめです。

 

⑥シーフードレストラン「フィフェ」

旧市街の南を海沿いに西へ進んだ所にある大人気のシーフードレストラン。レストランと言うよりは食堂と言う感じの大衆的な雰囲気です。

シーフードグリルの盛り合わせをいただきました。ものすごいボリューム!日本人には、2人でシェアして丁度いいくらいの量だと思います。

 

⑦アイスクリーム屋さん「ルカ」

スプリットで1番美味しいと評判のアイスクリーム屋さん。中心地からは少し歩きますが、手作り感のあるジェラートが味わえるので、散策途中の休憩にどうぞ。ショーケースにはケーキも並んでいました。

 

海沿いの街スプリットは、真夏だったこともありいかにもリゾート地という雰囲気でした。観光クルーズ船も多く停泊していたので、興味のある方は、アドリア海クルーズにも参加してみては?

日本でも、普段から海と山が見える日常を送っていた所為か、わざわざリゾート地に出向くことはなかったので、久々のビーチリゾートを堪能してから、14時のバスでドブロブニクに向かいました。

 

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