本来このブログのタイトルは、「留学生活 in チェコ」ですから、チェコ留学する上で役立つ情報も今更ですがアップしないとね。特に長期留学される方の中には、実家から荷物を郵送してもらおうと考えている方もいらっしゃるかもしれないので、チェコで日本からの荷物を受け取るのは一筋縄ではいかない、ということをお伝えしようと思います。別に脅すつもりは全くなくて、きちんと手順を踏めば受け取れるのですが、何も知らないと、僕のようにパニックになるので…。

 

事件が起こったのは5月中旬。母から「試しに荷物出してみたから届いたら教えて~」というメールが届きました。母は「何事も経験よ」というポジティブすぎる思考の持ち主なのですが、僕はなんだか嫌な予感。関税とかややこしいかもしれないから荷物は送らなくていいって言っておいたのに…。

メールが届いてから1週間ほどでポストに不在票が入っているのを発見。寮の受付の人に聞いてみたところ、不在票に記載されている郵便局に行けば受け取れるということだったので、そのつもりで郵便局へ向かいました。

こちらがその不在票。上から順に「adresat=宛先」、「Zasilka je pripravena k vyzvednuti u posty =荷物を預かっている郵便局の住所」「Vyzvednout si ji muzete dnes tj=荷物受取開始時間」「Nejpozdei vsak du=受取期限」「V dalsinich dnech=郵便局の営業時間」が書かれています。

窓口で「Prosim!」と自信満々で不在票を見せて、受け取ることができたのは…謎の封筒。僕の頭の中は?が一杯。しかし、待っていても荷物が出てくる気配がないので、とりあえず封筒の中身を確認すると中にはチェコ語の書類が4枚となぜか荷物の配送票兼税関告知書のコピー。

1枚目には、どうやら「荷物は税関で預かっているので、発送するためには同封してある書類に、内容物は個人使用であり、通関手続きを郵便局に委任する旨を記して、メールまたは郵送にて返送せよ」という内容が書かれている模様。ちなみに同封の書類は全てチェコ語のみなのですが、一番最後に「英語の説明はこちら」というリンクが載っていて、それをググれば英語版を読むことが可能。

 

以下のチェコ郵便局のウェブサイトにも、必要な手続きがQ&A形式で書かれているので参考にしてください。

https://www.ceskaposta.cz/en/sluzby/celni-rizeni/ocekavate-zasilku-ze-zahranici 

 

要するに、EU圏外からの荷物は、内容物の値段に関係なく、全て通関手続きを経る必要があるため、①郵便局に手続きを委任する ②個人で手続きを行う、のどちらかを選択して必要書類を送らないといけないのです。

 

個人で手続きをするのはいかにも面倒くさそうだったので、郵便局に委任することを選択。委任状と、「今後の連絡はメールでやり取りします」という書面に必要事項を記入しました。当然記入例などはなかったので、受付のチェコ人のお兄ちゃんに教えてもらいながら記入。あとで調べてみたら…英語版の書類を発見しました。(笑) 完全なリサーチ不足。というわけで、今後必要な方のために貼っておきます。

委任状↓

https://www.ceskaposta.cz/documents/10180/483930/plna-moc-250518-EN-celni.pdf/d820f7ff-0cce-e2cc-a39b-f06b8d2df5a7

今後電子サービス(メールによるやり取り)を行う旨の申請書は、先ほどのウェブサイトの一番上の黄色い枠で囲まれた部分からダウンロードが可能です。

ただ、チェコ人の局員が、英語版の書類で迅速に動いてくれる保証はないので、英語版を参考にチェコ語の書類に記入する方が安全だと思います。

 

無事記入が出来たら、書類をスキャンして、メールで送信します。メールの件名に、郵便物の番号を記入しないと、作業を進めてくれないらしいので、そこはよく指示を読みましょう。指示に従わないと、二度手間三度手間になりかねないので、説明は何度も読み直してくださいね!

 

ところが、メール送信から1日が経っても返信が来ず、週末に差し掛かっていたこともあり、意を決してチェコの国際郵便局に電話!開口一番「英語が話せる人に代わってください」とチェコ語でひたすら伝え(それしか言えない笑)、なんとか英語を話せる局員さんに代わってもらいました。昨日メールで必要書類を送ったのだけど、返信がなかったので、書類が不手際なく届いているか確認してもらえませんか、とお願いすると、すぐ確認して折り返しかけ直す、と言ってくれました。5分後にはかけ直してくれて、問題なかったから担当者に作業を進めるように回しておく、とのこと。親切な局員さんのおかげで助かりました。チェコにも、「折り返しお電話します」というシステムがあるのね、と妙に感心しました。海外では、相手からの連絡を待っていても何も進まないことが多いので、自分から行動を起こすことが本当に大切です。待ちぼうけの挙句「メールに気づきませんでした」とか言われたらいつまで経っても荷物は受け取れない訳なので…。

 

その日の夕方には、担当者の方から連絡が来て、手続きに必要だから、学生の場合学生証のコピーを送ってください、とのこと。留学生が必要物資を家族から送ってもらっただけなので、関税はかかりません、ということの証明に必要なのだと思います。それをメールで送信した2日後に、最寄りの郵便局に到着したとの連絡が!関税はゼロで、手続きの手数料103コルナ(約500円)の支払いで済みました。

 

結局、チェコ国内に荷物が到着してから1週間、母の発送からは11日を要しました。余計な時間と労力がかかるので、よほどの緊急事態でない限り、荷物は郵送しない方がいいと思います。半年や1年間の留学なら、持参するもの+現地購入で何とかなります。チェコも、無人島ではありませんから、必要な物は基本的に揃います。それでも、と言う方はそれなりの覚悟をもって臨んでください。良い経験にはなると思いますけど。(笑)

 

ちなみに、苦労して受け取った荷物には、旅行先でお世話になる親戚や知り合い宛てのお土産ばかりで、僕宛ての物はほとんど入っていなかった、というオチもありました。(笑) 最初から分かっていたら、こんなに必死に受取手続きしなかったのに…(笑)

 

よろしければワンクリックお願いします。


留学ランキング