ザルツブルク郊外に広がるザルツカン・マーグートの湖水地方。その中でも最大の湖であるアッターゼ―(ゼ―はドイツ語で湖の意味)に行ってきました。

クリムトが生涯のパートナー、エミーリエと毎夏訪れ多くの時間を過ごした土地で、彼の作品の題材としても何度も取り上げられています。湖の畔の遊歩道には、彼にまつわるパネルが設置されており、「クリムトの道」という彼の足跡を辿ることが出来ます。

 

アッターゼ―までは、ザルツブルク中央駅から電車とバス(本当はローカル線の電車があるのですが、僕が行った日曜日は運休でした)を乗り継いで行くことが可能。ところが、ここでアクシデント発生。アッターゼ―の中でも、クリムト関連施設に近いバス停は、Kammer-Schörfling Bahnhofなのですが、駅でアッターゼ―に行きたいと伝えたところ、アッターゼ―駅のことだと思われてしまい、そのままチケットが発券されてしまいました。問題は、アッターゼ―駅が目的地の反対側にあったことでして…その結果1時間優雅な湖畔ウォークを楽しむ羽目になりました。(笑)まあ、景色が綺麗だったので、いいんですけどね。「アッターゼ―に行きたい」と言うと、アッターゼ―村のことだと勘違いされるので、予め最寄りの駅名を調べておきましょう。

 

やっとのことでたどり着いたクリムトセンター。1階は人気のカフェ・レストラン、2階が展示スペースになっています。

ランチには、湖水地方名物のマスのグリルを。ボリュームもあって満足。

2階には、常設展なのか期間限定だったのかは分かりませんが、アッターゼ―地方を題材にしたクリムトの作品が展示されていました。

こちらはアッターゼ―関連作品の中で、一番落札額が高いものだそう。

 

それぞれの作品がアッターゼ―地域のどのあたりで描かれたものなのかについての説明もありました。

 

クリムトセンターの外には、クリムトの作品をイメージした花壇があります。似ているような似ていないような…(笑)

クリムトの作品の題材にもなったカンマー城。

 

湖には白鳥の群れが!まさに「白鳥の湖」です。

 

 

実写版4羽の大きな白鳥。水面に上がってきても、人間には変身しません(当たり前)。羽使いがけっこう荒々しく、ボリショイバレエ顔負けにばっさばさしていて、近くで見るとかなり怖いです。マシューボーンの男性版白鳥は、ある意味写実的なのかも。

結局、はるばるアッターゼ―にまで来て白鳥観察をしてしまったわけですが、ヨーロッパの湖畔や白鳥ってなんだか雰囲気があって好きです。白鳥にまつわる伝説や童話が数多く生まれたのも納得。

 

 

アッターゼ―の南にはマーラーの作曲小屋があるのですが、マーラーをそこまでよく知らないのと交通の便が良くなかったので、断念して夕方にはザルツブルクに戻りました。湖水地方最大の湖というだけあって、徒歩では片道1時間以上かかり、バスも1時間に1本のペースでしか来なかったので、行ったはいいものの、ザルツブルクに帰って来られないという事態になりそうでした。湖水地方をメインで周りたければ、やっぱり車が必要かも。

 

観光スポットが数多くあるわけではありませんが、そこまで観光客が多くなく(オーストリア人の避暑地的存在)、ゆったりとした時間を過ごしたい方にはおすすめです。ザルツブルクから2時間程で、このような自然豊かな場所にも行くことができるので、お時間のある方はぜひ!

 

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