個人で巡る「サウンドオブミュージック」のロケ地ツアー後半戦です。
⑥ヘルブルン宮殿
この宮殿の庭園内に、トラップ家の長女が恋人と「もうすぐ17歳」を歌ったガラス張りの東屋があります。宮殿の正門をくぐり、チケット売り場の左手の道をしばらく歩いていくと見つかります。「Sound of Music Pavillion」と書かれた標識もあちこちにあるので、迷うことはないと思います。
東屋はこんな感じ。
現在はヘルブルン宮殿に移設されていますが、元々はシュロスレオポルトスクロンに設置され、撮影もそこで行われています。どういった経緯で移設されたのかは謎ですが、ファンが自由に立ち入れるヘルブルン宮殿に移ったのは良かったのかも?
東屋自体は、大したこともなく、写真を撮ってお終い、という感じ。(笑)
映画とは関係ないのですが、このヘルブルン宮殿の仕掛け噴水の庭園は見ごたえがあるので、せっかくここまで来たのなら、ガイドツアーに参加して見学されることをおすすめします。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、足元と頭上にはくれぐれもご注意を。
⑦レジデンツ広場
ザルツブルクの中心地ともいえるレジデンツ広場は、作品中でも何度も登場しています。ザルツブルク観光をしていたら、必ずといってよいほど通る場所なので、わざわざめがけて行かなくても大丈夫。オーストリア定番の馬車もあるので、優雅に散策したい方はお試しあれ。ただし、とりわけ真夏の晴天の日には日光直撃なので、優雅かどうかは保証できませんが。(笑)
⑧モーツァルト小橋
マリアと子供たちが自転車を漕いで渡っていたモーツァルト小橋。レジデンツ広場からモーツアルト広場を通って、川に出ると近いかも。新市街側のミラベル庭園辺りから向かうと、非常に遠く感じるので、旧市街から行くのをおすすめします。
⑨ザンクトペーター教会墓地
映画のクライマックスで、ナチスの追っ手を逃れるべく、トラップ一家が身を潜めた墓地のモデルになった場所。実際の撮影はスタジオのセットで行われたため、細部は異なるものの、鉄の門で閉ざされた霊廟がずらりと並ぶ様子は、映画のシーンを彷彿とさせます。
ちなみに、墓地内のカタコンベ入り口には、モーツァルトの姉、ナンネルのお墓があります。父レオポルトのお墓はザルツブルク新市街側のザンクトセバスティアン教会に、そしてモーツァルトはウィーンに眠っているので、死後に一家離散状態でなんだか少し可哀そう。
⑩馬洗い池
マリアと子供たちが通り過ぎた、というだけで有名になったこちらの馬洗い池。交差点に位置しているので、立ち止まってじっくり観光というわけにはいきません。現在は、もちろん馬を洗ったりはしませんが、馬の絵が可愛らしいので、馬好きの方はぜひどうぞ。
ちなみに、馬洗い池の奥には、ザルツブルク音楽祭のチケットオフィスがあります。事前予約したチケットの引き換えや残席のある公演に限りチケットの購入も出来るので、音楽祭期間中に訪れる方は覚えておくといいですよ。
僕が今回訪問した市内から徒歩で巡れるロケ地はこんな感じ。ザルツブルク中央駅からポストバスに乗れば、劇中の草原や丘、湖などが撮影されたザルツカン・マーグート地方やモントゼーへも足を延ばすことが出来ます。バスから見える景色も美しいので、お時間のある方はぜひ郊外へも日帰り旅に出てみてくださいね。ちなみに、アジア人に大人気のハルシュタットは、中国人観光客しかいないらしいので(中国に人工のハルシュタットが造られて、その本物を見たい人が殺到しているそうです)、人混みが苦手な方にはおすすめしません。
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