ザルツブルクと言えば、モーツァルトの出身地として有名ですが、映画「サウンドオブミュージック」の舞台としても知られていますね。僕は、小学生以来観ていないのですが、いつかミラベル庭園に行ってみたいという憧れを抱いていました。そこで、せっかくザルツブルクを訪問するのだから、映画のロケ地ツアーをすることに。

「サウンドオブミュージックツアー」というバスツアーが人気らしいですが、貧乏で倹約家の僕は、個人で巡りました。ロケ地は、市内中心から徒歩圏内の所が多いし(注:僕はグーグルマップで徒歩40分圏内の所は基本的に徒歩圏とみなして、公共交通機関は使わないという健康的な癖があります)、入場無料のスポットがほとんどなので、45ユーロのツアー代を出すのはちょっと…。結婚式の舞台になったモントゼーに行きたい方には価値があるかもしれませんが(でも、モントゼーへのバス代って片道10ユーロ以下の気がする)、僕はそのシーンが全く記憶に残っておらず、見ても何の感動もなさそうなので今回はパス。(笑) マイペースに散策できないのは嫌なので、個人で気ままに巡ってきたスポットをご紹介。

 

①ミラベル宮殿&庭園

みんな大好き「ドレミの歌」の主要なロケ地。映画は抜きにしても、夏にはバラが咲き乱れ、今流行りの「インスタ映え」するスポットですから、観光客で一杯。ゆったり散策したい方には朝一の訪問がおすすめ。8時台とかなら、団体客も少ないので、比較的落ち着いて写真も撮れます。ここ最近気が付いたことは、日本では中国人団体客が迷惑とか言われてるけど、結局どこの国のグループであっても、団体さんはそれなりに迷惑です。笑 ツアー参加者の皆さん、周りへの気配りを忘れずにね。

 

有名なドレミの階段

ペガサスの噴水

バラのアーチ

庭園入り口の彫刻

宮殿内部の大理石の間は無料で見学出来ます。ペガサスの噴水横の入り口を入って、そのままホールを抜けると、左手に広間に続く天使の階段があります。大理石の間は2階の右側のドア。コンサートや結婚式がない限り、開館時間中は勝手にドアを開けて入ってOK。ただ、広間の中には立ち入れず、手前の控室的な場所から覗く形になります。思ったより狭かったけれど、それなりに豪華です。

 

②ザルツブルク祝祭劇場

映画の後半、トラップ一家が「エーデルワイス」等を披露したコンクール会場が、祝祭劇場のフェルゼンライトシューレです。

元々は、大司教が馬のパフォーマンスを見せるために、岩山を削って建設した野外ホールで、今は屋根を取り付けて、音楽祭のメイン会場として使われています。

内部見学は、ガイドツアーに参加することで可能。チケットは、劇場のショップ(モーツァルトのための小劇場入り口の横)でツアー開始15分前から販売されます。ただ、音楽祭の時期は、ツアーのスケジュールが変則的になるので、早い段階でショップに貼られているスケジュールをチェックしましょう。その際、フェルゼンライトシューレが見学予定場所に入っているかも確認してくださいね。リハーサルの都合等で、見学できないこともあるようなので。

内部はこんな感じ。本当は撮影NGだったのですが、舞台装置等が置かれていないから撮っていいよ~と言われました。ラッキー。映画のあの場面が浮かんできて感動ものでした。

③シュロスレオポルトスクロン

トラップ邸のテラスと湖のロケ地で、現在は高級ホテルになっています。ホテル宿泊者と国際セミナー(なんじゃそりゃ)関係者以外立入禁止らしいので、内部見学はパス。入り口にガードマンでもいたら交渉するけれど、呼び鈴しかなかったので、これで呼び出して「宿泊客じゃないけど見学できませんか?」ってさすがに怪しい。(笑) ちなみに、ヴェネチアの高級ホテルで映画「ツーリスト」のロケ地にもなったホテルダニエリは、7月の旅行中、ホテルマンに「吹き抜けロビーの入り口手前から眺めて良い」という許可を取り付けて、10分くらいボーっと眺めてきました。ただ高級ホテルというわりに、宿泊客の雰囲気がイマイチで、「お金で品性は買えない」ということを改めて学びました。決して負け惜しみではございませんので悪しからず。(笑)

 

さて、内部には入れませんが、湖の周りを優雅に散策したり、対岸からホテルやその背後にそびえるホーエンザルツブルク城を眺めることが出来ます。景色も美しく、比較的静かなので、ゆったりと時間を過ごしたい方にはおすすめ。

トラップファミリーならぬ水鳥ファミリーがお出迎え。

 

④シュロスフローンブルク

トラップ邸の外観として使用された建物。勘違いされている方もいらっしゃるようですが、シュロスレオポルトスクロンの建物自体は映画には登場しません。代わりに映っているのがシュロスフローンブルクです。なぜ、レオポルトスクロンの建物を利用しなかったのかは謎ですが…。

シュロスレオポルトスクロンから徒歩30分ほどなので続けて行くのがおすすめ。「徒歩30分なんて邪道な!」と思われる方は、市内からバス25番に乗ると近くまで連れて行ってくれます。この25番線、次回お伝えするヘルブルン宮殿へ行く路線なので、ヘルブルンへ行く際に、進行方向左側をずっと見ていると、フローンブルクの黄色い建物が見えます。ちゃんと下車観光したい方は、Salzburg Flurwegが最寄りになると思います。

外観はこちら。これぞトラップ邸!映画の雰囲気そのまま!

マリアが「自信をもって」を歌いながら歩いてきた並木道!全く変わってない!思わず映画の場面を見返して比べてしまいました。

現在は音楽学校の学生寮やコンサート会場として使われており、僕が訪問した時もちょうど窓からピアノの音が聴こえてきました。まさに「サウンドオブミュージック」の世界。

裏側に周るとこんな感じ。

映画の雰囲気が一番残っているように見えたので、最も興奮したのが、このフローンブルクでした。

 

⑤ノンベルク修道院

マリアが所属していた修道院。丘の上にあるので、斜面または階段を登る必要があります。僕は、シュロスフローンブルクの帰りに寄りましたが、ホーエンザルツブルク城観光の後に、丘を徒歩で降りてくれば、より近いと思います。中庭と教会内部の見学が可能。修道院の周りの道は、「自信をもって」の前半パートに映っています。

 

長くなってしまったので、後半はまた次回。👋

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