ブルノはチェコ第2の都市ですが、中心部はけっこうごちんまりとしているため、徒歩で移動することも十分に可能です。僕の住んでいる寮は、中心部からトラムで10分ほどなのですが、歩いても30分ほどです。ただ、時間を節約したかったり、大きい荷物を持っている時はトラムが便利です。
ブルノの街には、トラムやバスのルートが張り巡らされているため、基本的に目的地の近くまで公共交通機関を利用できます。最初のころは、何番のどこ行きに乗るのかを念入りに確認しなければならないのですが、慣れるとかなり乗りこなせるようになります。本数も、昼間は5分に1本ほど、夜には15分に1本、そして深夜以降は1時間に1本ナイトバス(番号の前にNがついています)が出ています。いや、もうこのナイトバスって飲んでいる人専用やんって思ったり。(笑)
切符は、運転手から買うこともできますが、5コルナほど高くなるので、停留所で事前購入がおすすめ。黄色の自販機が主要な停留所にはあるので、乗る前に購入します。停留所によってはないところもあるのですが、他の停留所で買っても、乗車時間制限と有効期限さえ正しければ問題なく乗れます。日本のように、乗る区間(何駅から何駅までいくら)ではなく、乗車時間で値段が変わります。一番使うのは、15分で20コルナですかね。あと荷物(大型)やペットを同伴する場合の追加料金もあるのですが、これは使ったことがないのでよく分からないです。(笑) 自販機は、紙幣が使えないので、小銭を必ず用意しておきましょう。(おつりは出ます。)購入したいボタンを押して、小銭を入れると発券されます。分からなければ、周りの人がどうしているかをチェックしてから使うといいと思います。(慣れない地では、地元の人がどうしているかを見るのが速い、というのが僕のモットー。)
乗車後は、忘れずに車内の黄色い刻印機で刻印してください!切符に→が記されているので、その方向に機械に差し込むと刻印されます。この刻印を忘れたり、有効な切符を持っていないと多額の罰金を科せられる可能性があります!可能性って、いや絶対じゃないんかいという話ですが、覆面の検査員が抜き打ち検査をしているので、それに引っかかるとアウトです。その場でお金を持っていないと、ATMまで連れていかれて、払わされるらしいので、けっこう厳しいです。僕は未だに見かけたことがありませんが、現地の友達が一度、定期を忘れた時に捕まったらしいです。無賃乗車もできないわけではないのですが、そういうときに限って摘発されたり、何よりも自分が後ろめたくなるのでやめましょう。
このように毎回切符を買ってもいいのですが、僕は学生で1年間滞在なので定期券を購入しました。基本市内の区間は乗り放題で1年間で12000円強なので安いと思います。チェコは本当に物価(特に食料や交通機関など、生活に必須のもの)が安いですし、学割があるので(しかも割引率が高いです)、学生にはかなりお得です。学割は、チェコの大学の学生証(国際学生証で、通称ISICカード)を持っていると、留学生にも適用されます。
ただ、この定期を購入するのに、散々な目に遭いました。定期券はオンライン購入できるらしいのですが、「ユーロ圏外の銀行からのクレジットカード決済」がシステム上受け付けられないため、チェコの銀行口座を開いていない場合、対面で購入することになります。現在、システムをユーロ圏外でも受け付けられるよう変更中らしいですが、いつまでにできるかは未定だと、会社に問い合わせたら返ってきました。そこで、潔く対面購入に出向きました。市内の何か所かで買えるらしいですが、僕はブルノ本駅の近くで購入しました。場所はこちら。
持ち物は、①パスポート②パスポートサイズの写真③ISICカードです。
建物に入ると、まず番号札をとるのですが、チェコ語でしか書かれていないので、まずどれを取ればいいかが分からない!戸惑っていると、後ろに並んでいた若いお母さんが助けてくれました。定期券購入の場合、一番上のボタンを押して番号をとればいいとのこと。
そして、定期券購入書類を記入して待つのですが、これもチェコ語オンリー。僕はここで痛い目に遭ったので、きちんと事前に調べてから行きましょう。あと、番号を取る前に記入した方が無難だと思います。購入書類は以下のような感じ。実際は少し様式が違いましたが、基本的な記入事項は変わりません。
まず、Ticket Typeは「student」を選択。苗字、名前、生年月日、郵便番号(寮の)を記入します。そして「IC skory」にはISICカードの番号を記入します。また、一番下の欄には、学校の名前(学部)、寮の住所を記入しました。なんか学校側が記入と書いてありますが、大学側からは何も言われなかったので、学生証さえあれば問題ないと思います。あと、裏面にも署名欄があるので、きちんと記入しましょう。また、最新のフォームを一枚もらってきて掲載しようと思います。今回はちょっと動揺して余分にもらうのを忘れてました…。
番号が表示されたら、呼ばれたカウンターに向かいます。のろのろすると飛ばされるので、すぐに行きましょう。そして書類をすべて提出しましたが、なんか不備があると言われて追い返されました。いや、周りの人カウンターで書いてるやんって思ったのですが、まあ仕方がない。不備があると言われても何を書けばいいのか分からないので困っていると(記入例がなかった)、先ほどのお母さんがまた助けてくれました。ありがとう~。
そして、再び番号をとって、カウンターに行くとよく分からないのですが、再び追い返されました。書類も提出してないのに、追い返すって何事?しかも、口調からして怒っているんですけど…。ただ、言い返せるほどのチェコ語力がないので、引き下がるよりほかになく…。
どうしようもないので、もう一度番号札をとって、他のカウンターへ。すると身振り手振りから察するに隣の窓口に行けと言っているらしい。そして、隣にいくとようやく英語の分かるおじさんに巡り会いました。そして無事定期をゲット。はあ~、身も心も疲れた。結局定期1枚を買うのに30分を費やしました。
やはり、現地の言葉もできないと辛いし、外国人への対応が怖い(特に年配の方)と感じました。日本にいるときは、自分が外国人になることはないので分からないのですが、こちらでは完全に「外国人」、さらに「アジア人」ということで人種も違う。これを痛感させられました。トラムで好奇の視線にさらされるのは、しょっちゅうのため、もう慣れましたが、今回は辛かったです。まあ、これをバネにチェコ語も少しずつバリエーション増やします。理不尽な仕打ちを受けた時に、反論できるくらいにはなりたいなと思います。(めっちゃハードル上げましたね。(笑) 実際、けっこう腹立ったんですよ…。)これ以降、窓口等に行くときは、必要であろうボキャブラリーをあらかじめ調べ、メモを見せながら話すように習慣づけています。郵便局や劇場のチケットオフィスにも行きましたが、今のところこれで乗り切れています。係の人も、今回以外は基本親切でした。チェコ留学に行かれる方がいましたら、窓口では英語が通じにくい(特にプラハ以外)ということを想定し、チェコ語を調べてから行くといいと思います。チェコ人の友達に手伝ってもらうのもいいですが、そればかりでは自分の成長にもつながらない気がするので、自力でやることも大切かな?
留学が始まり、もうすぐ3週間。楽しいことも辛いこともありますが、やはり来てよかったと実感する今日この頃です。
2月26日追記
今日、交通センターに寄って、最新版の書類もらってきて、記入の見本を作りました。もしかしたら、人によって対応が違うかもしれませんが、僕のときはこのように記入するよう言われたので、参考までに。裏面の署名も忘れないでくださいね!