こんにちは、バレエ医学&栄養学専門バレエ教師です音譜


バレエ医学と栄養学を専門にしており、怪我や痛みの改善方法やバレリーナ・ダイエットなどをお教えしておりますニコニコ

最近、バレエでやってはいけないことと言うテーマのブログ書き始めており、これまでは栄養学についてを書いて参りましたが、もう一つの私の専門分野でもあるバレエ医学についても、少しずつ書いて行きたいと思いますウインク



ちなみに、バレエ医学とはスポーツ医学のバレエ版、つまりバレエダンサーの身体能力の強化や、良いパフォーマンスを出す為の身体の使い方、故障の予防などを取り扱う専門分野のことですビックリマーク


ダンス医学と言う総合的なダンス専門の分野もあり、モダンやコンテンポラリー・ダンスを志す方々は突然床に倒れる動きなどが多いので、是非日本ダンス医科学研究会などで学ばれることをお勧めします!!


余談ですが、先日の火曜日はオランダ最後の夏日とのことで、ミュージアム広場まで行って美術館巡りをして来ましたよキラキラ



さて、今日のブログはストレッチの危険性についてのお話ですが、実はバレエなどの運動指導で一般的に準備運動として行われているストレッチは、怪我やパフォーマンス低下を招く為に、運動前に行うことを昨今では推奨されておりませんダウン


2002年頃から運動前に行われるような一般的なストレッチの効果や危険性を検証して、効果が無く怪我が増えてパフォーマンスが低下することを立証した論文は数多く出ており、またストレッチを辞めたことで多くのスポーツ選手がパフォーマンスを上げておりますアップ


何故ストレッチが怪我やパフォーマンス低下の原因になるかと言いますと、身体の構造物を工作で作って考えてみれば分かりやすいと思います!?


骨の代わりとなる棒を2本用意して、靭帯の代わりにガムテープなどで強く固定して棒を結合させます、そこに筋肉や腱(筋肉と骨の結合部は腱です)の代わりになるゴムを2本の棒の結合部分を跨ぐように付け、筋膜の代わりにサランラップを上から巻いておきます。。。

さぁ、その棒を色んな方向にグイグイと曲げたり引っ張ったりしてみましょう!!


先ずはサランラップ(筋膜)に微小断裂が起き、ゴム(筋肉や靭帯)が損傷(肉離れや靭帯損傷)します、そしてガムテープ(靭帯)も破損して、それ以上続けると棒(骨)が最終的に壊れてしまいますねダウン


人の身体は工作物よりは強いので、押さえ付けてストレッチするなど余程の力を与えないと、一回のストレッチで骨を壊すような怪我は起きませんが、毎回の運動前後に繰り返し筋膜や筋肉や腱や靭帯に負担を掛けることや、きちんとした食事が取れていなかったり疲れが溜まっていたりするなど、コンディション不足がストレッチと組み合わさると非常に怪我をしやすい原因になりますダウン


バレエの場合で特に注意が必要なのは、指導者がギュウギュウと力任せに押さえ付けるような、一回のストレッチで大きな怪我に繋がる行為が日常から行われている場合が多いことです⚠️


直接的な怪我や痛みは無くても、これまでの数々の論文によりバレエで一般的に行われるような静的ストレッチは、ジャンプ力の低下やランナーのパフォーマンス低下を招くと証明されており、それはバレエでも同じなのですビックリマーク


例えばストレッチをしなければ脚が高く上がらないと思っている指導者は多いようですが、脚を高く上げる為に必要なのは筋力とアンディオールですので、無理なストレッチをする必要はありません!!


現にそう言う指導をする教室では、足を手に持って上げたら高く上がるのに、離した瞬間に下がる生徒は多いですよね!?

それは完全な筋力不足によって起こる現象で、開脚は出来るのにジャンプでは脚が開かないのも同じ理由ですダウン


バレエのレッスン前にストレッチをしてはいけないことは海外では当たり前になりましたが、ウォームアップはしなければ怪我の原因となりますビックリマーク


数ヶ月前に世界各国のバレエ教師が参加しているFacebookグループでは、【ストレッチの代わりに何をやらせるべきか】と言う質問が立ち上がっておりましたが、海外の多くの先生方はピラティスやヨガをウォームアップとして取り入れているようでした!?


私はピラティスなど色々なトレーニングの動きをフロア・バーに取り入れるを指導をしており、その方法をバレエ指導には推奨しております音譜


何故なら、そもそもピラティスなどのトレーニングの方がストレッチよりも優れている理由は、真っ直ぐに立つことや正しいアンディオールを認識出来ない生徒達は、座るか寝るかの骨盤を歪めることが出来ない体勢でバレエの動きを行うことによって、正しい身体の使い方を習得する可能性がより上がるからですキラキラ


バーとセンター・レッスンやピラティスやヨガやトレーニングなど、バレエに必要な筋肉を鍛えると言う目的は全て同じですが、私達はバレエ教師でありバレエを指導する立場なので、バレエの動きにより近いトレーニング方法を取り入れる方が、バレエの上達にはより良いと思いますよラブラブ


とは言え、何も分からずフロア・バーやピラティスやヨガやトレーニングを闇雲に指導すれば良い訳ではありませんし、同様に初心者からいきなりバーとセンターレッスンをさせるべきではありません⚠️


先ずは何が怪我の原因や予防になり、何がパフォーマンスを低下や向上させるのかをしっかり習得しておきましょう!!


同じレッスンを受けているのに、自分だけ脚が太くなる、痛みや怪我を伴う、踊り方が弱くて上達の速度が遅いなどなど。。。お悩みのある方はお気軽にご相談下さい


バレエ界からストレッチによる健康被害が減ることを願っていますアップ


では、また音譜