今日は金環日食でしたね。
みなさん見られましたか?
私はばっちりみることができました。
でも当日までそんなに興味はありませんでした…
興味がわいたのは朝のニュース「ZIP」を見てから。
ドリカムの「時間旅行」に金環日食の歌詞が入っているって。
マジでー、と思いながらきいてみるとやっぱりそうだった!
22年前にそんな先の話題を取り上げて、しかも今もトップレベルで走り続けている吉田美和さんが素敵に思えました。
それから会社に行って、日食鑑賞しましたよ。
とてもきれいな輪っかでした!
日食のニュース↓
見なきゃ損!? ドリカムの歌にも出てくる話題の金環日食って何?
2012年は天体観測の当たり年“3つの金”を抑えておこう!
朝日を拝んだり夕暮れの太陽をぼーっと眺めたり、夜空を見上げて美しい月にため息をついたりと、そこはかとなくロマンチックな気分にさせてくれるのが天体観測の魅力。実は5月21日の金環日食を皮切りに、これから夏にかけて世紀の天体ショーが楽しめるんです。普段は何となく空を見るだけでOKだとしても、一生に一度といわれる観測のチャンスを見逃す手はない!「難しいことなどわからない」という女子に向けた、やさしい天文学入門のススメの始まり、始まり。
【詳細画像または表】
ドリカムの歌にも出てくる金環日食
日本で広範囲で観測できるのは平安時代以来!
“天文女子”でもない限り、金環日食と聞いても「太陽に輪っかができる現象?」といったぐらいで、どんなものかピンと来ないかもしれません。そんな人に思い出してほしいのが、DREAMS COME TRUE(ドリカム)のラブソング「時間旅行」です(22年前のヒット曲なので知らない場合は周囲の年上の方に聞いてくださいね)。
「指輪をくれる? ひとつだけ 2012年の金環食(=金環日食)まで待ってるから そうよ 太陽の指輪(リング)」
という歌詞があるのですが、まさにその太陽の指輪が金環日食で見られる“金のリング”です。当時はこの歌にちなんでプロポーズをして結婚したカップルもいたそうですよ。
女子の心をわしづかみにするロマンティックな天体ショー、金環日食が日本で見られるのは、陸地に限れば1987年9月23日の沖縄以来。次回は2030年6月1日に北海道となります。しかも今回は、九州地方、四国地方、中部地方の南部、関東地方で見られます。このような広範囲で見られるのは平安時代の1080年以来、なんと932年ぶりです。
さて、ここまで読んでぜひ見たい!と思っていただけたでしょうか。せっかくなので金環日食がどうして起きるのか、その仕組みについても知りたいところです。そこで、国立天文台天文情報センターの山田陽志郎さんに教えてもらいました。
**********************
Q.日食ってなに?
A.月が太陽を隠してしまう現象。「金環」「部分」「皆既」の3種類ある
日食とは、月が太陽の前を横切るために太陽の一部、または全部が隠れてしまう現象です。日食には、今回の「金環日食」のほか、「部分日食」「皆既日食」があります。
月と太陽がほぼ完全に重なったときに起きるのが、金環日食と皆既日食です。金環日食は月の周りから太陽の一部分がリング状にはみ出してみえます。空は曇りのときのように暗くなりますが、周りの星が見えるほどは暗くなりません。一方、皆既日食は完全に月が太陽を覆ってしまうため、明るい星が見えるくらいに空は暗くなり、コロナ(太陽の彩層から外側を取り巻くガスの層)も観測できます。
両者の違いは、月の見かけの大きさの違いによります。なぜなら、月の軌道は楕円形のため、月が地球に近いときと遠いときがあるからです。月が地球から遠く、小さいときは太陽を覆いきれないため金環日食となり、逆に地球から近くて大きいときは覆うことができるので皆既日食となります。地球上において、金環日食は平均で13カ月に1回、皆既日食は16カ月に1回、観測することができるので、天体現象としては実は特別珍しいものではありません。
部分日食とは、太陽の一部が月に隠されることをいいます。皆既日食や金環日食が見られる周囲で部分日食が見られます。また、部分日食だけの日食もあります。相対的に月が地球から遠く、太陽が地球に近いときに日食が起こると、太陽によってできる月の影が地球まで届かず、月の影の延長線上の地点には、はみ出した太陽の光が届いて金環日食に、その周囲は部分日食となるのです(図)。
Q.見る場所で見え方は違うの?
A.金環帯の中心と外れではリングの形や観測時間が異なる
今回の金環日食は、前ページの地図にある金環帯に入る地域の東の空で見られますが、赤い中心食線に近ければ近いほど、太陽の中心寄りを月が通過するので、食が最大になる頃にはきれいなシンメトリーのリングを見ることができます。中心線から外れ、限界線に近づくほど偏ったリングになり、見られる時間も短くなります。
今回、北限界線付近では、欠け際付近で月のクレーターから光が途切れ途切れに漏れる「ベイリー・ビーズ」と呼ばれる現象が数十秒程度観測できるので、通常の金環日食を見たことがある人はこちらを狙って観測してみるのもいいでしょう。
日食の欠ける深さは「食分」という数値で表します。食分0。1というのは、太陽の直径の10%まで太陽が欠けるということです。今回の日食では、金環帯から外れた仙台での食分は最大0.929、札幌でも0.840。つまり太陽の直径の8割以上と、かなり大きく欠けた部分日食が見られますが、これはとても稀なこと。欠けた様子から、「カチューシャ日食」と名付けている人もいるようです(笑)。全国どの地域でも天体観測を楽しんでほしいと思います。
Q.“3つの金”って何のこと?
A.金環日食、金星の太陽面通過、金星食。今年の3大天体現象のこと
今年は天文現象の当たり年といわれていて、大きな現象が3つあるので、オリンピックイヤーにあやかり、そのように呼んでいます。ひとつは金環日食ですが、あまり知られていないほかの2つのほうがむしろ“レアな現象”なんですよ。
その“レアな現象”の1つは、6月6日の「金星の太陽面通過」。太陽、金星、地球がほぼ一直線に並ぶことで、黒い点状の金星が太陽の前を横切る現象です。8年、121.5年、8年、105.5年の周期で起きていて、前回は8年前の2004年でした。次に見られるのは105年後なので、今生きているほぼすべての人にとって、一生で最後の観測チャンスです!現象の一部または全てを見ることができるのは地球上の4分の3程度、日本は一部始終を全国で観測できます。
そして3つめのイベントが、「金星食」。金星、月、地球がほぼ一直線に並ぶことで、金星が月に隠されて見えます。8月14日早朝に、石垣島など一部を除くほぼ全国で観測できます。今回は金星が三日月の明るい側から月の後ろへと潜入、暗い側から出現。潜入も出現も、東の低い空で起こるため、建物などがない場所をあらかじめ探しておきましょう。日本国内で見られるのは、23年ぶりで、次に同じぐらいの好条件で起こるのは2063年5月31日になってしまいます。ペルセウス座流星群も同時に楽しめそうです。
Q.日食ってめでたいこと?不吉なこと?
A.日食は「魔物が太陽を食べる」、縁起が悪い元凶という説もあった
金環日食は金のリング、皆既日食はダイヤモンドリングと例えられるぐらい美しい現象ですが、民俗学的には「魔物が太陽を食べてしまう」などといわれ、あまり縁起がよいものとは思われていません。実際に北米インディアンのポモ族では、日食はクマが太陽を食べるために起こると考えられており、日食の間は熊を追い出すため、大きな音を立てていたといいます。またインドでは、神々が不死の薬を作っているときに魔族のアスラがその薬を飲んでしまったので真っ二つに切ったが、薬の効果で頭部は日食を起こす悪魔ラーフとなり、胴体は彗星を表すケトゥとなったといった話があります。
★参考図書『星の文化史事典』(白水社)
金星の太陽面通過の観測は1639年から行われ、18世紀あたりからは各国が競うように取り組んでいました。こうした観測で初めて、地球から太陽までの距離が正確に測られたといいます。1874年の金星の太陽面通過のときには、観測条件がよかった日本にアメリカ、フランス、メキシコが観測隊を派遣しました。
今回の“3つの金”の天体現象が一年以内にみられるのは、なんと1518年以来とのこと!「まったく気が抜けない状況なんです!」と山田さんが力を込めるのも納得。一生のうちにこのタイミングに出合うだなんて、本当にラッキーです。後編では、あまり知られていない面白い観測方法(しかも簡単に作れるものも)をたくさん紹介しますのでお楽しみに。
みなさん見られましたか?
私はばっちりみることができました。
でも当日までそんなに興味はありませんでした…
興味がわいたのは朝のニュース「ZIP」を見てから。
ドリカムの「時間旅行」に金環日食の歌詞が入っているって。
マジでー、と思いながらきいてみるとやっぱりそうだった!
22年前にそんな先の話題を取り上げて、しかも今もトップレベルで走り続けている吉田美和さんが素敵に思えました。
それから会社に行って、日食鑑賞しましたよ。
とてもきれいな輪っかでした!
日食のニュース↓
見なきゃ損!? ドリカムの歌にも出てくる話題の金環日食って何?
2012年は天体観測の当たり年“3つの金”を抑えておこう!
朝日を拝んだり夕暮れの太陽をぼーっと眺めたり、夜空を見上げて美しい月にため息をついたりと、そこはかとなくロマンチックな気分にさせてくれるのが天体観測の魅力。実は5月21日の金環日食を皮切りに、これから夏にかけて世紀の天体ショーが楽しめるんです。普段は何となく空を見るだけでOKだとしても、一生に一度といわれる観測のチャンスを見逃す手はない!「難しいことなどわからない」という女子に向けた、やさしい天文学入門のススメの始まり、始まり。
【詳細画像または表】
ドリカムの歌にも出てくる金環日食
日本で広範囲で観測できるのは平安時代以来!
“天文女子”でもない限り、金環日食と聞いても「太陽に輪っかができる現象?」といったぐらいで、どんなものかピンと来ないかもしれません。そんな人に思い出してほしいのが、DREAMS COME TRUE(ドリカム)のラブソング「時間旅行」です(22年前のヒット曲なので知らない場合は周囲の年上の方に聞いてくださいね)。
「指輪をくれる? ひとつだけ 2012年の金環食(=金環日食)まで待ってるから そうよ 太陽の指輪(リング)」
という歌詞があるのですが、まさにその太陽の指輪が金環日食で見られる“金のリング”です。当時はこの歌にちなんでプロポーズをして結婚したカップルもいたそうですよ。
女子の心をわしづかみにするロマンティックな天体ショー、金環日食が日本で見られるのは、陸地に限れば1987年9月23日の沖縄以来。次回は2030年6月1日に北海道となります。しかも今回は、九州地方、四国地方、中部地方の南部、関東地方で見られます。このような広範囲で見られるのは平安時代の1080年以来、なんと932年ぶりです。
さて、ここまで読んでぜひ見たい!と思っていただけたでしょうか。せっかくなので金環日食がどうして起きるのか、その仕組みについても知りたいところです。そこで、国立天文台天文情報センターの山田陽志郎さんに教えてもらいました。
**********************
Q.日食ってなに?
A.月が太陽を隠してしまう現象。「金環」「部分」「皆既」の3種類ある
日食とは、月が太陽の前を横切るために太陽の一部、または全部が隠れてしまう現象です。日食には、今回の「金環日食」のほか、「部分日食」「皆既日食」があります。
月と太陽がほぼ完全に重なったときに起きるのが、金環日食と皆既日食です。金環日食は月の周りから太陽の一部分がリング状にはみ出してみえます。空は曇りのときのように暗くなりますが、周りの星が見えるほどは暗くなりません。一方、皆既日食は完全に月が太陽を覆ってしまうため、明るい星が見えるくらいに空は暗くなり、コロナ(太陽の彩層から外側を取り巻くガスの層)も観測できます。
両者の違いは、月の見かけの大きさの違いによります。なぜなら、月の軌道は楕円形のため、月が地球に近いときと遠いときがあるからです。月が地球から遠く、小さいときは太陽を覆いきれないため金環日食となり、逆に地球から近くて大きいときは覆うことができるので皆既日食となります。地球上において、金環日食は平均で13カ月に1回、皆既日食は16カ月に1回、観測することができるので、天体現象としては実は特別珍しいものではありません。
部分日食とは、太陽の一部が月に隠されることをいいます。皆既日食や金環日食が見られる周囲で部分日食が見られます。また、部分日食だけの日食もあります。相対的に月が地球から遠く、太陽が地球に近いときに日食が起こると、太陽によってできる月の影が地球まで届かず、月の影の延長線上の地点には、はみ出した太陽の光が届いて金環日食に、その周囲は部分日食となるのです(図)。
Q.見る場所で見え方は違うの?
A.金環帯の中心と外れではリングの形や観測時間が異なる
今回の金環日食は、前ページの地図にある金環帯に入る地域の東の空で見られますが、赤い中心食線に近ければ近いほど、太陽の中心寄りを月が通過するので、食が最大になる頃にはきれいなシンメトリーのリングを見ることができます。中心線から外れ、限界線に近づくほど偏ったリングになり、見られる時間も短くなります。
今回、北限界線付近では、欠け際付近で月のクレーターから光が途切れ途切れに漏れる「ベイリー・ビーズ」と呼ばれる現象が数十秒程度観測できるので、通常の金環日食を見たことがある人はこちらを狙って観測してみるのもいいでしょう。
日食の欠ける深さは「食分」という数値で表します。食分0。1というのは、太陽の直径の10%まで太陽が欠けるということです。今回の日食では、金環帯から外れた仙台での食分は最大0.929、札幌でも0.840。つまり太陽の直径の8割以上と、かなり大きく欠けた部分日食が見られますが、これはとても稀なこと。欠けた様子から、「カチューシャ日食」と名付けている人もいるようです(笑)。全国どの地域でも天体観測を楽しんでほしいと思います。
Q.“3つの金”って何のこと?
A.金環日食、金星の太陽面通過、金星食。今年の3大天体現象のこと
今年は天文現象の当たり年といわれていて、大きな現象が3つあるので、オリンピックイヤーにあやかり、そのように呼んでいます。ひとつは金環日食ですが、あまり知られていないほかの2つのほうがむしろ“レアな現象”なんですよ。
その“レアな現象”の1つは、6月6日の「金星の太陽面通過」。太陽、金星、地球がほぼ一直線に並ぶことで、黒い点状の金星が太陽の前を横切る現象です。8年、121.5年、8年、105.5年の周期で起きていて、前回は8年前の2004年でした。次に見られるのは105年後なので、今生きているほぼすべての人にとって、一生で最後の観測チャンスです!現象の一部または全てを見ることができるのは地球上の4分の3程度、日本は一部始終を全国で観測できます。
そして3つめのイベントが、「金星食」。金星、月、地球がほぼ一直線に並ぶことで、金星が月に隠されて見えます。8月14日早朝に、石垣島など一部を除くほぼ全国で観測できます。今回は金星が三日月の明るい側から月の後ろへと潜入、暗い側から出現。潜入も出現も、東の低い空で起こるため、建物などがない場所をあらかじめ探しておきましょう。日本国内で見られるのは、23年ぶりで、次に同じぐらいの好条件で起こるのは2063年5月31日になってしまいます。ペルセウス座流星群も同時に楽しめそうです。
Q.日食ってめでたいこと?不吉なこと?
A.日食は「魔物が太陽を食べる」、縁起が悪い元凶という説もあった
金環日食は金のリング、皆既日食はダイヤモンドリングと例えられるぐらい美しい現象ですが、民俗学的には「魔物が太陽を食べてしまう」などといわれ、あまり縁起がよいものとは思われていません。実際に北米インディアンのポモ族では、日食はクマが太陽を食べるために起こると考えられており、日食の間は熊を追い出すため、大きな音を立てていたといいます。またインドでは、神々が不死の薬を作っているときに魔族のアスラがその薬を飲んでしまったので真っ二つに切ったが、薬の効果で頭部は日食を起こす悪魔ラーフとなり、胴体は彗星を表すケトゥとなったといった話があります。
★参考図書『星の文化史事典』(白水社)
金星の太陽面通過の観測は1639年から行われ、18世紀あたりからは各国が競うように取り組んでいました。こうした観測で初めて、地球から太陽までの距離が正確に測られたといいます。1874年の金星の太陽面通過のときには、観測条件がよかった日本にアメリカ、フランス、メキシコが観測隊を派遣しました。
今回の“3つの金”の天体現象が一年以内にみられるのは、なんと1518年以来とのこと!「まったく気が抜けない状況なんです!」と山田さんが力を込めるのも納得。一生のうちにこのタイミングに出合うだなんて、本当にラッキーです。後編では、あまり知られていない面白い観測方法(しかも簡単に作れるものも)をたくさん紹介しますのでお楽しみに。