その3 熱いぜ!伝説の社員になれ!
伝説の社員になれ 土井英司 草思社 1260円
「アマゾンの元カリスマ・バイヤー。1万冊のビジネス書を読破し、今や「日本一ビジネスマンを高く売る男」。と帯に書いてあります。この本は発売後10万部を突破したそうです。
メルマガ「ビジネスブックマラソン」を発行し、私も読者登録して参考にさせてもらっています。これは読んでおかなきゃ、と思い購入後、合間合間に3日で読みました。
で、感想ですが・・・読んでて疲れました。著者は私と世代的には近い(もちろん私より若い)のですが、恐らく執筆したのは32か33歳。はじめから終りまで著者の熱い思いがこれでもかー、と迫ってきてテンションが低い中年男子には結構しんどいものがありました。たとえて言うなら3日間焼肉を食べ続けたような読後感を覚えました。きっとこのテンションを保てない人は、成功できないのでしょう。
参考になることは書いてあります。ただ、たとえ話が高校時代のエピソードや社会人1年目のことが多くて、きっと年配者には若さを感じずにはおれないでしょう。しかしこの歳でここまで達観できるとは・・・、やっぱ土井さんは伝説の社員ですな。
ここからは、私がこの本を読んで「?!」と思ったところです。
今のあなたが「給料に見合う働きをしていない」のなら、給料をもらいながら自分の価値を高めるために勉強することです。
・・・出世しなくてもいいとの覚悟があるなら、よけいに、こわいものはありません。もっと積極的に「出世はしない」、では「何をするか、したいのか」を考えてみてもいいのではないでしょうか。
成功するためには、その代償として何を捨てなければならないのか?それも考慮する必要があります。徒手空拳で人生に立ち向かう人の強みはそこです。つまり「失うものが何もない」強みです。
社会に出たら自分にできることの可能性を、どんどんせばめていってください。せばめていくことで、自分のできることに特化していきましょう。
書店に行ったときに、お気に入りのジャンルの棚にばかり行っていませんか?だとしたら今すぐ、興味のない棚にも足を運んでみることです。あなたの視野を劇的に広げてくれるヒントは、いつもの場所には存在しません。
世の中は低い位置からのほうがよく見えます。上から見逃すことも、下からはよく見えるのです。
相手の皮肉やイヤミをそのままストレートに受け取るのではなく、「部分否定」でうけとりましょう。冷静にそう考え、相手の否定に動じないだけの自信と自尊心。それがあなたの心と能力を守ってくれます。
あなたに気づいてもらいたいのは「受け入れられたい自分の長所」ではありません。「すでに受け入れられている長所」です。・・他人から見たイメージと自己のイメージが一致すると、そこからすごいパワーが出てきます。
最後に・・・となりの中年男子啓発度 ★×3.5でした (20代には4)
「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー/土井 英司
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