2023/6/5()7()    メンバー:L内海、竹尾、本多

 

大峯:奥駆道の弥山・八経ヶ岳から釈迦ヶ岳へと1泊2日で計画。梅雨の真っただ中、今イチの天気予報の中を出発するも、やはり雨にて前鬼より釈迦ヶ岳へのピストンと変更に成った。しかし、当に古希を過ぎた軟弱登山隊、梅雨の中 釈迦ヶ岳へ登れただけでも‘良し‘としよう。

 

6/5(月) 晴れ

掛川(8:00)=浜北(8:45)=浜松:新東名SA(9:00)=高速=亀山JC(11:05)=名阪=針IC(12:00)=大宇陀(13:00)=上川村:道の駅(14:00)=上北山村:民宿「まつもと」(14:30):泊

     

本日の行動は上北山村の民宿まで。ゆっくりと掛川を発つと、高速を繋ぎ亀山JCより名阪国道に入る。針ICで降りると「世界遺産:大峰」の案内板に従い上北山村へと車を進めた。途中、スーパーに立ち寄り今宵の食料とエキスをしっかりと買い込む。着いた民宿は素泊まりタイプで台所、冷蔵庫、レンジ、食器、風呂と何でも揃っていて、実に快適な宿だった。

 

6/6(火) 曇り後雨

上北山村:民宿「まつもと」(9:20)=小中坊車止めゲート(11:10~11:30)-小中坊:宿泊所(12:00)泊

 

天気予報は昼から雨、悩むもやはり雨の中を歩く気には成れない。せっかく早朝から宿の女将さんに行者還トンネルの登山口まで送ってもらう予定だったが、次の機会には是非とお願いした。

予定を変更、前鬼:小中坊から釈迦ヶ岳へのピストンとして、今日は小中坊まで入ることとした。そうと決まればノンビリと民宿を後にする。

 

            【前鬼への途中:不動七十の滝】

 

小中坊へはR169をそのまま南下、下北山村に入ると  直ぐに右手の林道へと入る。舗装はされているが、ダム湖に沿って細い道をグネグネと進む。当初の計画では小中坊に下山後、この林道をR169のバス停まで歩く予定だったことを思い出しゾッとした。やがてクサリの掛かった車止めが現れる。道路脇の広地に車を停めて、約30分の車道歩きで小中坊と着いた。

 

 

小中坊自体は平日はお休み。建屋の左手に建つ宿泊所が今宵の宿と成る。20~30畳の大きな広間、布団も有り、利用料¥4000を箱に入れるシステムだ。当然他に宿泊者は無く、我々だけの貸し切りだ。室内に落ち着くと、天気予報通り雨が降り出した。

 

 

 

6/7(水) 晴れ

小中坊(5:40)-二ッ岩(7:10)-太古ノ辻(8:00~8:10)-深仙ノ宿(8:45)-千丈平(9:40)-釈迦ヶ岳(10:10~11:00)-深仙ノ宿(11:45~12:00)-大古ノ辻(12:25)-二ッ岩(13:15)-小中坊(14:15~14:35)-林道ゲートP(15:15~15:35)=針IC(18:15)=亀山SA(19:10)=浜北(21:30)=掛川(22:00)

 

 

 

降り続いた雨も上がり窓から見上げる空には青空もうかがえる。これなら行けると早々に小屋を発つ。石垣が残る住居跡を過ぎると、トチやミズナラの大木が繁る深い森の中を進む。時おり出て来る立派な指導柱や赤テープを追っての緩やかな登りだ。途中2カ所程澄んだ水が流れる小沢を渡るが、水量は少なく問題はない。

 

 

やがて立派な木製の階段が現れた。843段の表示がある。気の滅入る数字だ。階段が出たり、急斜面を歩いたり、やがて道が緩やかに成ると二ッ岩へと着いた。名前の通り太い煙突状の岩が二つ並んで立っていた。

 

 

 

ここから道は斜面をトラバース気味に進む。ガレたヵ所にはクサリが付いている。再び木製の階段が現れると、急こう配を登って低笹が繁る尾根上と出た。ここが大古ノ辻、南奥駆道の大きな表示板が立つ。そしてここは第三十三靡:背くらべ石の表示と、沢山の祈願の木札が置かれていた。

 

 

 

こからは奥駆道の稜線歩きに変わると、大日岳の裾を通り深仙ノ宿と向かう。低笹の中、立木が立つのどかな奥駆道独特の歩きは気持ちが良い。見事なシロヤシオの古木を見ながら歩き、前方に青い屋根の避難小屋とお堂が見えて来た。ここが深仙ノ宿。お堂の中には大日如来像はじめ役小角や沢山の像が並ぶ。水場:香情水の案内表示板も立っている。

 

 

 

釈迦ヶ岳がだいぶ近づいて来た。ルートは尾根通しと、尾根の裾野を巻き十津川側:大尾登山口からの千丈平に合流するコースがあるが、行きは千丈平廻りとしてお堂の先で道を分ける。

トラバース気味に進む。ここまで来ると未だ花を付けているシロヤシオが見られる様に成った。

尾根に近づくと笹の中に幕営地の跡が数ヶ所見られる。ここが千丈平、十津川側からの登山道と合流した。バイケイソが目立つ平地だ。

 

 

 

ここから釈迦ヶ岳への登りとなる。直ぐに水場:千丈平の隠し水が現れた。小さなパイプから水が流れ出ていた。急な登りを深仙ノ宿からの尾根通しの道と合流する。笹の斜面には満開のシロヤシオの木々が点在して目を楽しませてくれる。斜面が緩く成ると前方に釈迦如来像が現れた。

 

 

 

着いた山頂は小広く、シロヤシオの古木が花を咲かせている。見上げる釈迦如来像に、こんな大きなモノをどうやってここ迄上げたのか?と思ってしまう。さえぎるものが無い360度のパノラマが広がる山頂からは八経ヶ岳、大台ケ原と望める。山また山と紀伊山地の山々が連なる。地図を広げ、しばし山座同定を楽しんだ。

 

 

帰路は山頂より尾根通しに深仙ノ宿に下ると、往路を小中坊へと降った。梅雨の中、釈迦ヶ岳へ登れただけでも‘良し‘としよう。 (記:内海廣治)