2022/11/28()~29()    メンバー:L内海、清水、竹尾、鵜塚、

 

11/28(月) 晴れ 八鬼山越え

掛川(5:25)=袋井IC(5:40)=亀山SA(7:45)=尾鷲北IC(9:00)=大曾根浦:熊野古道センターP(9:15~9:40)-登山口(10:00)-九木峠(12:00~12:30)-荒神堂(12:40)-さくらの森(13:15)-十五郎茶屋跡(14:15)-三木里登山口(15:00)-三木里駅(16:00~※電車16:38)=大曾根浦駅(16:55)-熊野古道センターP (17:20)=尾鷲:民宿「福島」(17:30):泊

 

当初予定の三原山が、旅館が全国旅行割を使えず、成らばと熊野古道:伊勢道に行くこととした。先ずは伊勢道の中でも一番の難所、八鬼山越え。翌日は馬越峠から天狗倉山と便石山の計画とする。

 

袋井から高速に乗ると一気に尾鷲まで走る。車を駐車する熊野古道センターまでは尾鷲北ICを降りると15分程度。道路には世界遺産:熊野古道:八鬼山の大きな標識が出ている。熊野古道センターの広い駐車場に車を停めると、車道を戻るような形で歩き出した。やがて八鬼山越えの登山口標識と案内板が見つける。いよいよ巡礼の歩きが始まる。

 

 

 

出だしの標柱は1/63から、平らな道に石畳が敷かれている。行き成り行き倒れ巡礼者の供養碑が建つ。‥‥波阿弥陀仏・波阿弥陀仏。 沢にはしっかりとした橋が架かる。その先が駕籠立場、その昔紀州の殿様が籠を停めてひと休みした所、案内板の解説が有難い。その他にも町石や石畳の解説板が立ち、昔を偲んで歩くことが出来る。

 

 

 

荒れた林道を横断して七曲りの看板が立つ石畳の階段が始まった。ここからがこの八鬼山越えの一番の急坂、名前の通りスギ林の中を石畳の道がつづら折りに続く。この急坂を登り切れば九木峠かと思うのだが、急坂が終わりヤレヤレと思うと、更に小さな沢に掛けられた橋を渡り再び杉林の中の登り。蓮華石と烏帽子石を見て九木峠と着いた。九木峠は十字路、尾根を降れば下に林道が見える。時刻はちょうど12:00、昼食タイムとした。 

 

 

九木峠からわずかで、りっぱなお堂が現れた。荒神堂でベンチやトイレも完備されている。地元の一人が燈明を灯して参拝中、毎月28日には参拝に来ているとのことで、真新しいお堂は地元の人達の普請で数年前に再建した等々、色々な説明をして頂いた。更に親切なことに三木里駅から尾鷲への電車は少ないので、電車が無い場合は車で迎えに来てくれると、携帯の番号まで教えてくれた。

 

 

 

荒神堂を後にヒト登りで八鬼山の山頂に着く。途中、裸足で登ってくる若者達に遭遇、「石畳は裸足で歩くと気持ちいいですよ」とのこと。「そう言えばそうだなぁ~」と思わないことも無いが、その気には成れない。でも若者のその自由な発想や感性に、いつしか失われてしまった自分に気づき、少々落ち込んだ。

 

 

八鬼山には大きな石がひとつ、静かな山頂だった。山頂下は三木峠、茶屋の跡地には東屋が建つ。明治道との分岐点でもある。その明治道は通行止め。「さくらの森」の展望台へと江戸道を進んだ。

江戸道より表示板に従いちょっと寄り道すると「さくらの森」の展望台。苔の原っぱが広がり、その先に四阿屋の建つ広場からの展望は素晴らしく、眼下に熊野灘が広がり入り江には九木の小さな集落が見える。その先に広がる海には何艘もの船が見えた。

 

 

 

 

展望台からの江戸道は一転して自然林の急降り。落ち葉で足を滑らせない様に気を使う。途中の平坦地に十五郎茶屋跡がある。ここからはこの先降り切る三木里の家並みが見えた。スギ林に変わった道は明治道との合流点を過る。今だ世界遺産の認定当時、スギの木に書かれた反対運動のペンキ書きを見て、

しばらく降ると橋を渡り山道から車道へと変わった。ここに63/63の標柱が建つ。…伊勢道の世界遺産部分を完歩です。

 

 

 

 

ここからはテクテクと舗装路を歩き、再び名柄一里塚跡から幅広の古道にと入った。両脇には石垣が続く。珍しい獣垣(今で言う防獣ネット)など見て歩くと三木里の海岸にと出た。

アトはテクテクと市街地を歩き三木里の駅まで。三木里駅から大曾根浦駅まで電車で戻ると、再び車を駐車した熊野古道センターまで尾鷲湾の海を見ながら歩く。

 

宿は尾鷲市内の民宿を取る。小さな女の子のいるこの宿は実にアットホームな宿。そして荒神堂でお会いした地元の人が無事に宿に着いたか心配して宿に電話をくれた。宿泊代は全国旅行割を使い、更に買い物クーポン券も頂き、何とも割安な宿泊と成った。

 

11/29(月) 雨  馬越峠:天狗倉山~便石山⇒熊野古道センター見学

民宿(8:45)=熊野古道センター(9:00~10:15)=海山:道の駅=海山IC(11:00)=磐田IC(15:00)=掛川(15:45)

 

朝からの雨にすっかり戦意消失、「年寄りは身体を冷やしてはいけない」「時間と暇はいくらでも有る」と、勝手な理屈を作って馬越峠から天狗倉山・便石山は素直にあきらめると、昨日、車を駐車した熊野古道センターの見学とする。

 

民宿一家総出でお見送りを受け熊野古道センターへ向かうと一番乗り。吉野杉の木をふんだんに使った立派な建物内には熊野古道の解説を初め、地元の歴史、植物や樹木の解説と実に充実した内容。しっかりと見学&学習する。(‥‥も直ぐに忘れてしまうが悲しい。)更に偉く立派なイラスト入りの伊勢道ガイドマップを頂いた。

 

そんな熊野古道センターを後に、帰路は頂いた買い物クーポン券で沢山のお土産をゲット、お陰様で家族への義理を果たすことが出来た。(記:内海廣治)