20210505 PCIバスの単位を間違えていたので修正
・誤字脱字は脳内補完のこと
・タイトルの再製は誤字ではない
最近はPC関係のエントリーばかりになってるけれども、
何せPCやオーディオに関係するジャンクが押入れに眠っているので
早く修理・保守点検して使ってあげたいなぁと思ってる次第。
ジャンクの再利用に限らず、やりたいことが溜まりに溜まっているのです。
時世が時世で、且つ、体調が優れなかった事もあって
「やりたいことリスト」が更新されないまま現在に至ってしまったのですw
大好きなデスクトップVAIOの筐体意匠
かつて、ソニーが販売していたパーソナルコンピュータ「VAIO」
今じゃラップトップ(モニター一体型)専業の「VAIO株式会社」として独立してしまいましたが、
その昔のソニーはデスクトップなVAIOも作っていました。
そのデスクトップVAIOで好きな筐体の意匠がPCV-RシリーズとPCV-MXシリーズです。
PCV-Rシリーズ
PCV-MXシリーズ
当方の手元にあるのがジャンクで手に入れたPCV-Rで、
それなりに小さくて色彩も紫を基調として目に優しく飽きの来ない意匠です。
当機は前面にあるFDD、PCMCIAカードリーダ、コンポジットAV端子や背面にあるビデオ入出力端子などの他に、TV録画を主体としていたので、当時では最新であった「TV録画再生機能」を組み込んだPCとなってます。
PCV-MXはオレンジ液晶パネルと大きなアナログボリューム付が特に好きで、
縦に伸長したカーコンポを彷彿させる意匠となってます。
この後に発売されたMXシリーズはボタンばかりになってしまって
実に飽きやすい意匠となってしまいました。
このMXシリーズはCDはもちろんMDも管理再生出来るので、
オーディオマニア向けと言って良いVAIOでした。
これら2機種の詳細は取扱説明書でも見て下さい。
当時は豪華と言われた機能のてんこ盛りです。
PCV-R
https://contents.sony.jp/support/vaio/download/man/4647305011.pdf
PCV-MX
https://contents.sony.jp/support/vaio/download/man/4652364011.pdf
共にPDFです。
前述した通り、手元のPCV-Rはジャンクとして安く購入したのですが、
CPUもメモリも搭載されており、電源を入れると極々普通に起動しちゃいました。
そんなPCV-Rを今の時代に合うように再製しようというのが今回の計画。
その名も…
PCV-Rの中身を入れ替えて録画サーバーにしちゃおう計画
主に当方が好きなアニメ特撮と時代劇、旅行紀行モノの録画が大半となります。
用途:TV録画再生専用機(再生はオマケ ※理由は後述)
受信機:TS抜き可能な3波対応TVチューナー PT2 x2 (BSCS4波、地上波4波の計8波)
録画中でも裏番組や緊急放送が視聴可能となるよう8波運用(うち2波は裏番組視聴用)とする。
マザボ:筐体背面を見るとPCIスロットを4本分出せるので、Micro-ATX規格のマザボで対応し、 2世代~3世代程前のCPU採用を前提とする。
マザボ搭載メモリは多い方が良い。マザボの拡張性が高いことも重要(特にSATAポート、USBポート)
グラボ:8波の同時録画と並列再生並びにYoutube視聴に耐えられるように補助電源付の型落ちを採用
ストレージ:録画されたTSファイルはデータそのものが大きく、CMカットなどの編集が追いつかなくなった場合はHDD内に溜まっていってしまうので、それを見越してPT2-1台当たりにつき4TBを使用。
PT2は2台接続なので4TBx2及び待避用として最低4TBx2の合計4台
8TB-HDDが1台でも構わないのだが、HDDフックが発生した場合の録画失敗に備えての運用方式。
編集完了後に行なうエンコード前の待避先として別に保存しておきたいので、待避用に4TBないしは6TBのHDDを使用。エンコード完了後はLAN-DISKへ移動。
PC筐体本体が中古なのでストレージ以外の主要部品も出来れば中古で組みたいw
受信機にPT2を選択した理由
・PT2最盛期にソフトウェア開発の勢いがあり、バグ報告も積極的だったために安定している。
・信頼性の高いSHARP製チューナーを採用していること(後継のPT3チューナーは発熱しやすい)
・最も売れたので中古弾数が多い。
・PT2は接続がPCIバスなので、PCI-Eに対応した後継機PT3へ切り替わった際に
PT2を手放す御仁が多かったために中古でも安価。
・特にRev.AはRev.Bよりも安価なため市場に溢れている。性能差は殆ど無いがRev.Bは若干高性能と言われている。
間違いなく上記のようになるだろうと予想していたのが4年ほど前。
その際に「PT2が安くなったら使ってやろう」と購入したのが、これ。
PEX2PCIE4L
定価は 60,392円(税込み)
因みにアマゾンでの現在価格は…
5万円弱と決して安いものでは無い。
当方が確認した際は新古品が13000円だったので即購入。
その後9000円の新古品も登場したけれども、これも、即、売られてしまって現在と似たような価格に戻ってました。ホント、良い頃合いで購入出来て満足です。
格安の原因は、箱潰れ或いは付属品が足りない事による返品のどちらでしょうが
購入した際には付属品は揃っていたけれど開梱した形跡があったので後者と思われ。
接続確認しましたが現在も問題なく作動中。
当機のPCへの接続方法はx1のPCI-Eカードで行い、DVI-Dケーブルを当機専用に配線換えした専用ケーブルを使用して外付けケースに接続。
(シールド線なのでノイズに強い)
PCIが2スロット、PCI-Eも2スロットなので速度を必要としない拡張カードを取り付けられます。
仕様を見ると、使用帯域幅はPCI-Ex1 250MB/s。
PCIを使用した場合、32bit/33MHzなので最高でも(PATA-HDD転送速度上限の)133MB/s。
HDD以外なら半分の 66MB/s も使う事はないでしょう
66MB/s x 2 = 132MB/s とした場合は仕様上の帯域の半分を占めることになりますが、
仮にBSCS3波、地上波3波の計6波(録画に使用しない残り2波は裏番組視聴用)を同時録画したとしても転送量は最高値の250MB/sに満たないので帯域も余裕。
地上波は災害関連情報と天気情報などのデータ放送ぐらいしか見ることが無いので、多用するのはBSCSでしょう。
PT2をPCIスロットに2枚挿しても、PCI-Eが2スロット使用出来るけれども
付属の電源アダプタが12V/5Aの60Wと出力が小さいので、消費電力の低いオーディオカードやUSB3.0・IEEE1394カードといった類なら使えそうです。
(まぁ、出力が足りなければアダプタを高出力な型式に取り替えれば良いだけですがw)
録画サーバーとは言え、当然の事ながら再生にも使用するので、5.1chや7.1ch対応のオーディオカードを取り付けて運用する可能性が一番高いです。
「PCI-E→PCIx2変換アダプタ」を使用すれば、あと4枚はPCIカードを取り付け可能なのでPT2を更に追加することも可能です。
PT2の取り付けに「安価なPCI-E→PCI変換アダプタや延長ライザーを使用する方法」もあったのですが、当時の変換アダプタは相性問題が発生し易く、また使用出来ても筐体内への設置固定方法の問題や延長ライザーによる筐体内放熱の問題が発生し、録画に支障を来す可能性と見越してのことです。(極端に安価な変換アダプタはシールド線では無いのでノイズが発生しやすく、断線もしやすいので要注意)
また、当時は発売されて間もない変換アダプタや延長ライザーの値段を合算しても1万円程度掛かったこともあり、価格差を取るか、安定性拡張性を取るかを瞬時に判断して上記商品を安価で購入する事となりました。
但し、筐体の意匠が安っぽい&長すぎるので、これをアルミ板か内側にアルミ箔を貼ったアクリル板を加工し、少しでも見た目が良くなるように改善しようと思っています。
話をPC筐体本体に戻し…
これが手持ちのVAIO PCV-R53 酷い色ww
漂白するために取り外し。
現在、絶賛漂白中。
・PCV-R筐体外見の改造はバックパネル部を除いて行ないません。
・前面端子類も有効に活用したいので、マザボの各種ピン(音声、USBなど)からそれぞれの端子へ接続しますが、コンポジット映像端子、S端子の処遇は決まってません。
グラボから強引に配線・変換してコンポジットやS端子にしても良いのですが、そこまでする必要も無かろうかとw
なので、使用していないDACを利用した入力専用としての光端子かデジタル端子を付ける事が正解に近いかも知れません。アナログ資産が残っていることを踏まえればアナログデジタル変換アダプタをUSB接続して取り込む事も念頭に置いています。
・内蔵PCMCIAスロットは速度が遅いもののそのままの形でSDカードリーダなどに使用、或いは6ピンのIEEE1394カードを使用出来るように考えていますので、その際に必要となる各種変換アダプタも発注予定部品としてメモしてあります。しかしながら、大きさ的にB-CASカードが入るので、ICカードリーダを取り付ける可能性が高いかも知れません。
・フロッピードライブはドライブそのものを改造し「ギガバイトフロッピー」として活用。
・光学ドライブは内蔵せず、5インチスロット2段を活かしてHDDを内蔵予定のため、USB接続の光学ドライブに変更します。
・内部構造に関しては Power Mac G4 と似て、電源ファンを吸排気ファンとして代用しており、そのままでは大型CPUファンと緩衝する恐れがあるので、CPUファンを薄型に変更するか、小型電源(SFX電源)を内蔵するかのどちらかになろうと思います。
・「再生がオマケ」な理由は…
録画資産はMP4へ変換後にLAN-HDDへ移動させ、操作性の良いNasne(Torne)のプレイヤーで再生させる為、実質的には録画&編集専用機になろうかと思われます。
大がかりと思われるでしょうが、実際の筐体改造箇所はバックパネル部、コンポジット端子とS端子の内部配線の変更ぐらいで、残りは各種部品の取り付け&PT2用ソフトウェアの設定ぐらいです。
PEX2PCIE4Lの筐体変更改造は行なわなくても運用に支障がないので、追々と言う事で。
計画を実行に移行する時期は明確では無く、押し入れからPCV-Rを引っ張りだしても、
筐体の汚れを落とし、色あせた樹脂を元の色に復活させなければ部品設置さえ進まないので
時間を掛けてゆっくりと進めようと思っています。
どの道、必要部品を支那に発注しても、今時世により到着時期が分からないので、
仮に今から初めたとしても完成は4ヶ月ぐらい先になろうかと思われますw
慌てず焦らず正確に…です。
であであ(´・ω・`)ノ
余談戯言
未だに「TS抜きは違法だ」と法律ガー、違法ガーが五月蠅いけれども
DVDやBDの暗号制御を解除するのは違法だけれども、放送局側と製造者側といった業界の申し合わせ(どちらかといえば、放送局側の押し付け)で使用されているダビング10やコピーワンスの「コピーコントロール」は解除しても違法ではありません。そもそも法律じゃないのですから。
本来は無料で見られるはずの放送電波の受信を一方的にコントロールするB-CAS制度も独禁法違反です。
(B-CASカード交付料金はおよそ2000円ほど)
ちなみに暗号制御解除を行ない複製を作った場合、違法でありますが罰則はありません。
暗号制禦解除ソフトウェア国内で販売するのは違法ですが、それを購入しても、購入後に使用しても違法ではありません。
なぜなら、著作憲法119条に「私的使用の目的をもって自ら著作物~の複製を行った者~を除く」と記載されているので、個人に対しては何よりも119条が優先して適用されます。
前述したようにコピーコントロールは業界の申し合わせで策定された規格であって、法律ではありません。そもそも、放送のコピーコントロールを行なっているのは我が国だけであり、諸外国ではそうした規格が無いのでHDDレコーダーからPCへ何の苦も無くコピーもムーブも出来ますし、無制限に複製も出来ます。
罰則が適用されるのは「複製したモノを販売、無断公衆送信で利益を得て著作権者の利益を著しく害している」といった類で「営利を目的とした行為」をした個人・団体・企業に対してです。我が国で暗号解除ソフトウェアの販売が禁止されている理由もこれです。
前述したように個人は119条が優先されるので罰則はありませんが、
これは当法律の「個人への罰則反対派」が粘り強く交渉を続けた結果であり、個人で楽しむ権利が守られる事となりました。
つまり、個人で楽しむ範囲であれば暗号技術を解除しても構わないし、コピーコントロールを回避しても構わない」と言う事になります。即に言う「玉虫色の決着」なのです。
何より「法の遡及を回避する」という目的もありました。
既に頒布(世の中に滞りなく流通)されておらず「絶版」「生産中止」で入手困難なものは「複製しても問題ない」「複製したものを実費で譲渡することも支障はない」と聞いてます。
この辺りは、図書館などで書籍のコピーが可能なこと、CDのコピーが可能なことと同じ扱いなのでしょう。
(上述の「頒布」という文言は著作権法の中に多用されています)
そもそも複製のために製造されているCD-RやDVD-Rには権者に対する「保証金」が加味されているのですから、個人による複製を認められているようなものです。
事ある毎に「法律ガー違法ガー」と「如何にも」な事を言ってる五月蠅い輩はクソして寝ろ。
法施行までの紆余曲折と法の前後関係をしっかりと把握しやがれ。