どう考えても、グロそうですよね。

 

食が関わると、そっち行きがち。

 

なのに、ジャンルは、「ホラー・コメディ」

 

コメディ!?

 

本当だろうな?

 

と、半信半疑、いや、9信9疑で観てみました。

 

この、彼氏のおとぼけだけを、コメディと言ってのけてたんだとしたら、許さないからな・・・という気持ちで。

 

さて、僕は結構こういうタイプのレストランは好きです。

 

グルメだからどうということではなく、エンターテイメントとして。

 

1品ごとに、部屋を変えるレストランにも行ったことがあります。

 

そういったレストランの、言葉はあれですが、ちょっとしゃらくさいところから、本作が産まれたんじゃないかなと、勝手に推察します。

 

お店のことも、客のことも、イジってるのかもしれません。

 

そうだよね、こう言うお店の難しいところって、知ってる風もスベるし、「場違い」とも思われたくない。

 

こちらも相当気を遣う…し、まったくそうじゃない人もいる。

 

なんか、僕らが高級レストランに抱く幻想と、現実とか。

 

イニシアチブはどちらにあるのか。

 

シェフのクラップも、鞭のようですよね。

 

黙って従え的な。

 

与える=支配?

 

マジで、色々詰まってます。

 

レストランあるある。

 

「混乱」が出たときは、思わず声が出ました。

 

そして、彼氏のおとぼけも狂気に。

 

主人公の脱出には、ものすごいジャンプがあったけど、彼ほどの狂人を説得するのには、普通のやり方じゃ無理ですよね。

 

その人にだけ響く一言を選ばなきゃ。

 

シェフっていうのは、神様なんだなぁ。

 

そんなことを思った作品でした。

 

ラスト、メニューで口を拭くところも、凄く良かったです。

 

どうでもいいっちゃ、どうでもいい。

 

そんなことに命を懸けている人がいる。

 

僕らもそうだなぁと、つくづく思いました。

 


完了