4月に大地震に襲われた熊本で、20日夜から21日にかけて豪雨災害が起こりました。
地震による自宅の倒壊などで避難生活を余儀なくされている方もたくさんおられるのに…。
残念にも、6人の方が亡くなったとニュースで聞きました。
こうした自然災害のニュースを見たり聞いたりすると、頭に浮かぶのは阪神淡路大震災。
生まれも育ちも兵庫県だと、当然なのでしょうか。
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当時私は高校生で、明石市に住んでおり、山陽電車で通学していました。ところがその山陽電車が地震で壊滅状態になりましたので、やむなくJRの最寄り駅から30分近くかけて歩いて学校に通うことに。
しかしその30分の通学路が、被災地のド真ん中。
危険な道は通行止めになっているので、安全な道を歩いているのですが、、、道の両側は目を疑うような光景。全壊してしまった家の瓦礫を片付けている人、なんとか生活用品を取り出そうと柱や板を動かしている人、その様子をジッと眺めている人…。
そんな道を友人と言葉少なに歩きながら、制服を着て学校に通い、帰る家があり、食事ができ、温かいお風呂に入ることができるという「当たり前の幸福」を感じたものでした。
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今、私がお預かりしているお子さま方は、阪神淡路大震災を経験していません。
だからそんな「当たり前の幸福」を噛み締める機会もなく、改めて感謝をすることもないかもしれません。
生徒さんの前で授業をする立場の者として、「当たり前の生活」を送らせてくださっている保護者の方への感謝の気持ちを持てるよう、お話ししていきたいと思っております。