乳がんの化学療法の最終回をむかえました。

 

長かったような、短かったような、一年半でした。

 

先生も家族も友人も、「よくがんばった、お疲れ様」、と労ってくれます。

が、実は自分としては、勧められたホルモン療法をしていないということもあって、完全にやりきった感はありません。

どちらかというと、最低限やった、という感じです。

 

もちろん、これで大丈夫なんじゃないの?、という気持ちはあるわけですが、かといって、これで大丈夫!と自信を持っているわけでもありません。

最低限しかやる気にならないのが、私なのだろうと思います。

 

病院の1階のホールでは、お正月の立派な飾りつけをされていました。

 

いつもそこには、季節に応じて、手作り感あふれる心温まる飾りつけがされています。

 

初めて行った夏の日には、吹き抜けに色とりどりの提灯がぶら下がっていました。

大変辛い時でしたが、明るく爽快なデコレーションに少し心が解き放たれる気がしました。

 

私はあまりデコレーションとかには興味がないのですが、そのオリジナリティある飾りつけからは「心がこもっている」感じが伝わり、いつも楽しみにしていました。

 

すばらしい病院で、常に快適に治療を受けることができて、大変ありがたく思っています。

 

という気持ちに嘘偽りはありませんが、がんばって良いように良いようにとらえる努力を続けてきたというところもあって、その緊張感から解放された思いです。

 

病院に背を向けて進むと……

 

 

うつくしい光が迎えてくれました。


 

とはいえ2月にはもう術後の1年検診で、また病院に行きますので、それほどしんみりしているわけでも、のびのびしているわけでも、ありません。