※mixiニュース引用の日記を転送します。


今日で地震から一週間。
地震と津波の被害は尋常でないことは分かっていますが、世間の関心は原発にいっています。
何故か。
何も真実を想像できないからです。
真実を想像というのは変かもしれませんが、地震と津波はビジュアルで理解し、悲惨さを理解することが可能です。
しかし原発は、何も分かりません。
現在起こっていること、政府、東電、保安院、有識者会などの多数の記者会見がありますが、どれも論点がばらばらで何だか分からないものにしており、それが余計イライラさせ、不安にしているようです。

しかし、先の日記に書いた方々をツイッターでフォローし、ツイートを見ていると、錯綜する情報をある程度自分なりに咀嚼できるようになります。

原発については、私はほぼ無知でした。
チェルノブイリ原発事故が小学生のときに起き、酸性雨だ、禿げるなど騒いでいた記憶、
そして自分の実家のある茨城県でおきたJCOの臨海事故。これはとても危険な液体をステンレスのバケツで移動しているというだけでびっくりしました。
これも調べると裏マニュアルのさらに簡略化された作業だったらしいです。
しかも現場責任者公認。

とまあ、危険であることはわかっていたけども、何がどう危険かは全くわかりません。
放射線と放射能の違いもわからないし、人体にどのような影響があるのかもがんになりやすいくらいにしか思っていませんでした。

今回、この地震を受けて色々と調べました。
思うことは3点

1 想定外であったのかどうか

東北の三陸地震はそう遠くない過去、120年くらいの間に大きなもので2回起こっています。
1896年、1933年で、津波は気仙沼で38m、28mそれぞれ記録されています。
福島原発のある場所はどうであったかわかりませんが、津波に関する教訓として、2に以下のような文がありました。

『2、「俗説を信じず、最悪を想定して行動せよ」
 津波はいつも同じパターンで同じ場所を襲って来るとは限りません。一度引いてから押し寄せてくる津波もあれば、いきなり高波が襲ってくる場合もあります。また、前回襲われなかった海岸が大津波に襲われたこともありますので、常に最悪を考えて行動すべきです。「波が引いてから津波が来る」とか「過去津波がきたことがない」などの俗説を信じてはいけないのです。』

これを見ると、間違いなく今回の規模の地震、津波は想定内でなくては困ると思います。
津波が被ることは電気系統に重大な影響を及ぼすのだから。

■メモ
原発の燃料は停止していても常に冷やしておかねばならないほど高温を維持しており、それを冷却するにも装置が動いてる必要があります。電気が使えなかったらアウトです。
水がなくなって燃料棒がむき出しになり様々な危険な現象が起こり、最悪炉心溶融し、水蒸気爆発を起こします。
原子炉が破壊されれば、とてつもない放射性物質が飛び散り、甚大な被害になります。


2 最悪の場合、どの程度の被害にあうのか
最悪な場合は原子炉の爆発です。
これはチェルノブイリと同じです。そして福島第1には6基の原子炉があり、他の原子炉も爆発するものならチェルノブイリの何倍にも汚染が広がる確立が増える。

では実際放射性物質とは何なのか、放射線を出し続ける物質、放射能です。
これは大気の無数のチリが放射能になること。
それを何らかの形で体内に取り込んでしまうと、内部被曝になり、やっかいなことになります。
遺伝子を破壊する放射線、それが30年は出し続けるというのだから。

放射性物質はそのときの風向きによってどこに飛散するか、そして雨がとても重要になります。
いわゆる黒い雨です。
放射能を含んだ雨に当たったり、その作物などを食べてしまうと危険です。
実際、チェルノブイリでは原発付近よりも遠く離れたところでの被害のほうが多いということもあるようです。

しかし、これが重要ですが、原発の放射性物質でがんになったかを証明するのは難しいということ。
その他被曝による疾病はありますが、普通にしていてもなる病気なので、確実性が難しいようです。
生殖機能へのダメージや、奇形の子が産まれるなどは明らかにそうであろうと思いますが、後発のがんはわかりません。
広島や長崎で被曝した方でも長生きしている人はいます。
しかし何らかの不自由さはあるでしょう。その辺り詳しくわかりませんが、放射能による被害というのは何がどのように入ってきて、どの部分を侵してるのかなど条件が多岐に渡り、判断が難しい。
だからそれによって死んだ数などは、はっきりとしない。
むしろ風評被害も多く、それが差別を生み、何でもないのにそこにいたと言うだけで避けられることで、社会的に行きづらくなることが、実は大きな問題なんではないかと思います。

風に舞い、かなり分散されて遠方に行きますからよくわからないし、通常でも沢山の微量の放射線を浴びているわけですから。

今回の福島の件もただ怖がっていても、何に怖がっているか分からないことが一番怖いんだと思います。

最終的には調べて自分で納得するしかない事象かと思います。
印象で恐れすぎてはいけないと思いました。


3 今後の原発
まずは原発事故を何とか食い止められて、災害復興が始まったとき、エネルギー問題を真剣に考えることが重要。
原発は危険だからといって今すぐに止めることはできません。
しかし、浜岡原発や柏崎刈羽原発など、危険すぎる立地にある原発はただちに止めるべきと思います。
そうして次のエネルギー政策を太陽発電にしていくべきと思います。
ドイツが長年かけて投資し、システム化したように。
太陽光発電なんて、日本に向いてると思うけどね・・・
これは政治がやらなければいけないこと。
それには国民が意志を持って、それを応援しなければできない。
これからの公共事業は太陽光発電で!
原発は管理をしっかり見えるように公表し、過渡的エネルギーとして役割を終えてもらえればいいと思います。
すぐには廃止はできないものだから。

本来、政治のチェック機能は国民がしなければならない。
そのための情報公開が、クロスオーナーシップ制度、記者クラブ制度で一部に独占されていました。
この地震でも本日ようやく海外メディアとインターネットメディアに記者会見が開かれました。

政府の隠蔽も、企業の隠蔽もオープンになった情報から国民がチェックすることが大切になる。
それが自由であるための義務。
お上に一任では批判などできません。
公権力とは何よりも恐ろしいリヴァイアサンであるのだから。







福島第1 国内最悪のレベル5に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1540087&media_id=2