「山林」所収の論文によれば、東京都豊島区と埼玉県秩父市の

「自治体間連携によるカーボン・オフセット事業」が順調に進められているという。

 

「都市部の自治体が森林の公益的機能を重視し、吸収源対策や環境教育の観点から

他の自治体の森林の価値に注目し、連携を行う先進事例」と高く評価されている。

「このような取り組みを推進し得るのは・・豊島区と秩父市の間で姉妹都市として

長年培われた信頼関係が要因」と。

しかも「2018年には二地域居住や豊島区から秩父市への移住を促す取り組み

が強化され、豊島区から住民票を移さずに秩父市に移住し、

豊島区の一部行政サービスを継続的に受けられる仕組み等が導入」と。

 

いつの間にか飯能市は周回遅れだったようで。

西武沿線つながりで豊島区と仲良くしてたんぢゃないのかね?

鳴り物入りで都合の良いところだけリークして、失敗すると無言。

人の話を聞かないからでしょ、こうなるのは。

バカなのは悪いことぢゃないが、バカだとわからないのは害悪。

 

それに比べて秩父飲みはここんとこコロナで勢いが削がれているが、

にも関わらず市内全域にわたり活性化が目覚ましい。

飯能では考えられないことだが、住民が居なくなった村落でさえ、

活性化に一役買っている。

いや、人が住まなくなってもこの村落は存在感を放ち、

生き続けていると言える。

 

映画「秩父山中 花のあとさき」の舞台となった村落である。

私はここ5年ほど折に触れて城峯神社とともに楢尾を周遊している。

 

2018年

 

2021年

誰も居ないのに、放置された廃車ですら花を咲かせる。

いつか木々に花々に、呑み込まれて行くのであろうとも、

人々の記憶の中に生き続ける山里の暮らし。

それは、今あり、かつて在り、これから来る山の文化。

自然破壊の飯能市は「森林文化都市」とは言えない。

令和の秩父にこそ、21世紀の森林文化がある。

 

誰もが言うことだが、記録より記憶に残りたい。