印象派最大の巨匠のひとりクロード・モネが後年に手がけた有名な連続作品のひとつ『積みわら、冬の効果』。本作は『積みわら、夕陽(積みわら、日没)』同様、画家が1888年頃から手がけ始めたジヴェルニーの≪積みわら≫を描いた一連の作品群の中の一枚で、雪があたり一面を覆う1891年初頭の冬に制作された作品である。
本作では陽光が穏やかに雪の積もった大地や画面中央に配される二つの積み藁に反射し、様々な色彩が織り成す光の世界を創り出している。特に逆光的に描かれる積み藁の寒冷的な青色の陰影や、そこへ微かに混じる(桃色などの)暖色などの色彩描写は、画家の瞳を通したジヴェルニーの美しい冬の風景そのものを映し出したかのようである。
