自分のためのメモ📝
抜粋させて
いただきました。
↓
グループでの業務・活動が苦手
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・広汎性発達障害など)のお子さんには幼稚園・保育園や学校などの集団生活になじめない人が少なくありません。
授業や行事で一斉に同じ活動をしたり、クラスの中で他のお子さんと適切な距離感を取りながら付き合うのが苦手な人が多いです。
大人になっても職場や町内会・親戚付き合いなど様々な場面で集団活動に参加する必要があります。
しかも子どもの頃よりも与えられた役割を果たすことを求められるようになり、「パス」したくてもできない事が多くなります。
仕事の場面で言えば、ASDの人は一人で黙々と作業をするのは得意な傾向にありますが、チームで業務を行うのが苦手な人が多くいます。
よく「空気が読めない」と表現される状態です。チーム内で孤立してしまったり、周囲と足並みを揃えずに自分が良いと思ったことを独断で行い、他のメンバーを混乱させてしまうことがあります。
言葉や図で説明されない限り、本人にはチームがどんな目標のためにどうやって動いているかを理解したり、それを踏まえて自分はどう動けばよいかを理解するのが難しいのです。
結果として周囲からは非協力的な態度だと受け取られてしまいやすくなります。
やり取りがうまくかみ合わない
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・広汎性発達障害など)の人の中には、子どもの頃に言葉の発達に遅れがあると指摘を受けていた人も多くいます。
その後成長して日常生活の読み書きや会話は十分できるようになった人でも、独特の言葉の使い方をすることがあります。
少し表現が不自然な程度であればやり取りしていても大きな問題にはなりません。しかし、言われたことを独自に解釈して理解のズレが生じたり、わかりにくい表現をして相手にうまく伝わらないことも少なくありません。
仕事の上では業務の指示を誤って理解したり、報告や相談をするときに話が分かりづらく支障が出ることがあります。また職場では状況が色々と変化する中でその場で言われたことを理解し適切に返答するといった動的なコミュニケーションが求められるようになります。
そのようなスピード感があり、きちんと具体的に説明しないやり取りだと理解が追いつかなかったり言いたいことをぱっとまとめて伝えられないという人も少なくありません。
学校では急な変化が少なく自分のペースで落ち着いてやり取りできる静的なコミュニケーションが多いため、学校生活では問題が目立たない人もいます。毎日やることが決まっているからです。
しかしそのような人でも就職してから急に困りごとが深刻になることがあります。
言葉の使い方以外にも、会話をする中で相手がどんな気持ちでいるか表情などの様子から読み取ったり、読み取った相手の気持ちを踏まえて伝え方を修正することが苦手です。
そのため例えば怒っている相手に火に油を注ぐようなことを気にせず伝えてしまうといったことが起こりがちです。
他にも会話を円滑に進めるために笑顔で応えたり共感の気持ちを態度で示すことがうまくできず、会話をしていても何となくぎくしゃくした雰囲気になってしまうこともよくあります。
自己流で物事を進めたがる
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・広汎性発達障害など)のあるお子さんは特定の物事を手順通りに行うことに強くこだわることがあります。例えばいつもの道順でなく別の道から行こうとすると拒否したりします。
自分の知らない別の方法ではどんな結果になるか想像ができず、恐れや抵抗を強く感じてしまうためです。子どもであればパニックになるほど混乱することもありますが、成長するにつれてそのような場面は減っていきます。
しかし大人になってもあらかじめ説明してもらえないと、自分が納得した方法で物事を進められない時には困惑してしまうことがあります。
仕事であれば、マニュアルや指示の通りに作業をするよう言われていても、自分が気になってしまうと作業を先に進めることができなかったりします。
中には指示されていないことも気になってしまい、違う方向に作業してしまう場合もあります。
このため作業の効率が落ちたり作業が完了できなくなることもあり、職場での評価が下がってしまうことも残念ながら少なくありません。
次に続く。