こんにちは村松です。
気温もあつくなる日もでてきて、汗で悩まれている患者様が増えてきました。
近所でもお祭りが開催され、夏が近づいてきたなぁととてもうれしく思います、夏の季節は好きです。
しかし、私も暑がりなので、満員電車の熱気で汗をかき、車内はギューギューで他人からの視線を感じると、
なおさら汗をかくなんていう苦い経験があります💦
汗をかく現象としては温熱性、精神性、味覚性がありますが、この場合、温熱性と精神性のダブルパンチをくらっています
そもそも汗はなぜでるのでしょうか❓
発汗は人体にとても大事な役割があり、体温や肌の湿度の調整はもちろんのこと、外界からの細菌・ウイルスから体を守るための自然免疫に関わっていることがわかっています。
しかし、これが頭や顔、手のひら、足のうら、ワキに日常生活へ支障をきたす状態まで汗をかくと原発性局所多汗症として定義されます。
今まで多汗症の塗り薬は種類がほとんどなく自費での「塩化アルミニウム」外用液(比較的全身に使える)が主流でしたが、
2020年にワキの多汗症のエクロックゲル®(外用薬)の発売後、2022年にシートタイプのラピフォートワイプ®、2023年に手のひらの多汗症にアポハイド®ローションが次々に発売しています
各製薬会社は有名芸能人を使って宣伝をしているので多汗症の相談が多くなっていますが、ご相談が多いのは断トツでワキ汗です。
ワキの多汗症の治療はいくつかあるのですが日本皮膚科学会ガイドラインで推奨されているものを上からあげていくと、
「塩化アルミニウム」外用液、エクロックゲル®、ラピフォートワイプ®の3つの塗り薬とボツリヌス毒素局注療法が同じ推奨度となっています。
エクロックゲル®、ラピフォートワイプ®はHDSS(Hyperhidrosis disease severity scale)という重症度を表す尺度があり、これが3以上(発汗がほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある状態)を満たしていないといけません。
当院ではワキの多汗症にはボツリヌス毒素局注療法をお勧めしています(欧米では昔からワキの多汗症にボツリヌス毒素局注療法が行われています)。1回5~10分程度の施術で、効果期間はおよそ4~6ヶ月間(個人差があります)です。時間がない人にも、とてもおすすめの施術となっています当院でのワキボトックスについてはこちら。