行きたい。でも体が動かない。


不登校や引きこもりに関する著書がたくさんある有名な精神科の医師が、ある著書の中で、不登校や引きこもりに関す専門家はいないと言っていました。


不登校や引きこもりの問題はそれくらい難しく、こうすれば間違いなく解決すると言える方法はありません。


引きずってでも行かせよう

行けば楽しいと分かるだろう

楽しい記憶を上書き保存しよう


と考える人もいます


正解はないのなら、それでうまくいくこともあるのかもしれない


でもその場合、

本人の不安や心配でいっぱいな気持ちや、

疲れきったままの体は、

どうなるんだろう?


もしも、本人の様子を目の当たりにしながらも

「甘えるな」

とあまりにも頻繁に強く思うなら

あなた自身の生き方を振り返るタイミングです。


あなたは、甘えたくても甘えられなかった辛さに蓋をして生きてきたのかもしれない。

あなたには、耐える以外の選択肢が無かったのかもしれない。


選択肢が1つの状態が長期続くと、

自然とそれを当たり前だと捉えるようになる。

状況を受け入れることで、

他の選択肢がない苦しみに蓋がされる。


だから振り返った時には、

当たり前だったと思う以外に、

蓋の下にある苦しみは蘇らない。


ところがある日、

辛いと言えてしまう人を見ると

閉じたはずの蓋が開いてしまう。

耐えるべきだとか

甘えだとか言いたくなる。


どんなに悲しくても、辛くても、疲れていても、怖くても、我慢をするしかなかったのはいつから?

いつからそんなに強い緊張を抱えて生きてきたんだろう?

不安になったり、心配したり、怖がったり、辛いと言うのは甘えだとあなたに教えたのは誰だろう?

強く勇敢で、耐えることができるあなたでければ生き抜けない環境ってどんな環境だったんだろう?


不安になったり、心配したり、怖がったり、辛いと言うあなたがいつか必ず立ち直るのをあなたよりも先に信じて、大丈夫だよとあなたを安心させ、見守ってくれた人はいましたか?


あなたは確かに耐え抜いた。 


耐える以外の選択肢のなかった

耐えるのが当たり前の環境で、

耐えて生き抜いた自分を労おう。

耐え抜いた強さの裏にあった

しんどさも受け入れてあげよう。

しんどくても耐え抜いた自分の力と、

しんどくても耐え抜くしかなった自分の苦しみの両方を

受け入れてあげよう。


それだけでいい。


両方が受け入れられると、葛藤が消える。

自分と逆の生き方を目の当たりにしても

それもまた良しと思えるようになる。


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