「非意図的」な、かっこよさ

わざとらしいブサイクもつまらない。ゴンチャンのかっこよさは、自然でさりげなく疑いようもない。

「認めよう。おそらく僕はユン・テジュンが好きなんだと思う」
ゴンチャンに会った時、ウェブトゥーン「非意図的恋愛談」(邦題 僕は恋愛なんか求めてない)のウォニョンのセリフを思い出した。「なんでこんなにかっこいいの?」という言葉が、思わず口から出てしまいそうになる彼の生まれもってのかっこよさとは……そう、認めよう。たぶん私はゴンチャンが好きなんだと思う。先日、ウェブトゥーン原作ドラマ「非意図的恋愛談」の撮影が終わり、公開待ちの俳優ゴンチャンに会った。B1A4のメンバーで、12年目のアイドルでもある彼。

実際に、経験豊かなアイドルに会うのは、経歴の長い記者でさえ容易ではない。長時間かけた膨大な量のグラビア撮影で、今回の仕事をどのように、どんな意味で彼に残せるか、一晩中悩んだのも事実だ。程よく上手く、時には大胆にもなれそうと考えていた。ところがスタジオに現れたゴンチャンは、第一印象からスタッフの偏見をくつがえした。折れそうな90度フォルダー挨拶(フォルダー挨拶:フォルダーフォン [ガラケー] をたたむように腰を曲げる挨拶)に、新人のようにキラキラした瞳、うきうきした笑顔と、そわそわした身の動きまで。12年目のゴンチャンには明らかな余裕があり、古くさい年輪はなかった。彼には、私たちがまだ知らない魅力と進化した覇気、錆びない情熱があふれていた。
 
 
 
 
本当にハンサムですね。
(笑)ありがとうございます。久しぶりに会ったカメラマンさんと記者さんとの撮影だったので楽しくできたと思います。たくさん褒めて下さったので、いいものができたと思います。今回のグラビアコンセプトは、いたずらっ子で遊び心のある感じでした。(MBTIで)Iタイプなので撮影現場に着くまで、いろいろと調べてきました。おかげで良い方向に表現できたようで良かったです。
 

「非意図的恋愛」に期待が高まっています。
撮影が終わって1か月ほど経ちましたが、まだ「ウォニョン」でいるみたいです。今も共演の仲間と連絡も取り合って、よく会っています。この前は一緒にセルフ写真も撮りました。なんだか、この気持ちと雰囲気が消えてしまうのが残念です。写真だけでも「今」を残したくて僕が誘いました。服務中のソウォンさんは僕が一生懸命合成して一緒に撮りました(笑)。
 

現場のムードメーカーは誰でしたか?
ソウォンさんです。撮影が始まった頃、緊張する僕のために兄さんがよく助けてくれました。いたずらもしたりして、雰囲気も良くしてくださいました。兄さんも心配なことが多かったはずなのに、自然に僕を気遣ってくださって本当にありがたかったです。兄さんとは会話もギャグもツボがよく合っていたと思います。一人がいたずらをすれば、もう一人はもっと大きないたずらで応える感じでした。僕のいたずらに「チャニ、油断できないんだけど?」という声がまだ耳に残っています。
 
 
 
 
関連作品はたくさん見ましたか?
好評だった作品をいろいろと見てインスピレーションをもらい、良いところは学ぼうと思いました。映画「Call Me By Your Name(邦題 君の名前で僕を読んで)」に「セマンティックエラー」、「30歳まで童貞なら魔法使いになれるって」も見ました。自分でも初めてのジャンルで不慣れでしたが、原作ウェブトゥーン「非意図的恋愛談」を読んでみるととても面白かったです。性別を超えて好きになって近づき、心を開いて、傷を癒してくれる姿があったかい気持ちになりました。
 

二人の呼吸も気になります。
良かったです。ウォニョンが本当にいたなら、 ユン・テジュンが本当にいたなら、こんな感じじゃないかと思うくらいです。おかげで現場ではいつも笑いが絶えなかった。
 

視聴率は予想していますか?
まだです(笑)。やっぱり上手くいってほしい気持ちが大きいですが、BLというジャンルに慣れていない方々も楽しく見てくだされば、それだけでも成功だと思います。
 
 
 
 
性格がずいぶん明るくなりましたね。
仕事をするうちにだいぶ変わりました。それでも日常生活は「I」(MBTI診断)ですけどね(笑)。以前は周りの人だけではなく、メンバーの兄さんたちに対してもどこか気まずかったんです。僕が表に出さないほうなので、何を考えてどんな気持ちでいるのか分からなくて気になるって。そんな時、僕はどんな感情であっても一人で我慢して耐えればいいことで、なぜあえて言葉に出さなければならないかという思いが大きかったと思います。でも、そう考えていると自分でもいっぱいいっぱいになりましたよ。次第に周りに少しづつ打ち明けられるようになり、周りに良い人が多くてフィードバックをたくさん受けて助けられました。今では、我慢ばかりして生きるのが良いとは限らないと思うようになりました。人に自分の感情を話すことで、一緒に辛さや悲しみ、痛みを分かち合うのも一つの幸せだと思います。
 

インドア派ですか?
すごく。でも出たら出たで楽しみます。なんていうか、出かけるまでが本当に大変なタイプ。家にいるのが好きで一人でも大丈夫ですが、人に会ったらとことん楽しみます。じっと時間エネルギーを貯めて、外に出る日は溜まったエネルギーを発散するタイプです(笑)。
 
 
神経質なほう?
違うと思います(笑)。最近、毎日ルーチンのように鶏むね肉、さつまいも、卵2個を食べていますが、みんなは体形管理で我慢して食べていると思っていました。食べてみるとラクで、ずっと食べているんですが……。いつもそうです。ひとつハマるとそればかりです。前にも、タッポクムタン(鶏の炒め煮)にハマったことがありますが、本当に毎日そればかり食べるのでメンバーの兄さんたちがびっくりしました(笑)。おいしいし、食べたくて食べているのになんで驚くのかと思いました。
 
 
 
 
デビューして12年です。後輩もたくさんできましたね。
年を取ったと実感できません。自己暗示かもしれませんが、いつもチームで末っ子として生きてきたせいか、後輩に会ってもなぜか兄のように感じます。日々成長していくのは感じますが、年を取ったとは思いたくないのかも。

 
ゴンチャンの2022年はどんな年でしたか?
うーん、「自分をさらに成長させてくれた年」としたいです。これからどう生きていくべきか、自分は何が好きなのか、うまくやらなければならないのか、少し方向が決まったようで意味のある時間でした。

 
一番、感謝を伝えたい人は?
ソウォンさんです。撮影が終わって、兄さんが僕に「申し訳ない」と言いました。「どうして?」と聞くと、僕をもっと気遣えなかったのが心残りだそうです。僕からしてみれば、撮影でこんなに気遣ってくれたのは兄さんが初めてなのに。兄さんが「申し訳なかった」と言うので、僕の方が申し訳ないしありがたかったです。思えば、撮影に行く日は兄さんに会いに行く日なので、いつも楽しくて幸せでした。いつも僕を大切にしてくれて、好きになってくれてありがたかったです。
 
 
今年かなえたい事は?
どこへでも旅に行きたいです。あまり外に出ないタイプなので旅行は本当に行かない方です。休暇の時もずっと家にいて、遠いところに行くと言えば故郷に帰るだけでした。最近は、人のいない静かな所でキャンプもいいかなと思ったりして、一人だけの時間をもっと楽しみたいと思います。それだって家から出てしまえばいいのに、出るまでが大変でしょう?(笑)
 
 
 
 
最近、一番時間を費やすのは何ですか?
ファンとのコミュニケーションです。ファンに僕の日常を共有しているので、ファンの一日を見ている時間が好きです。

 
愛情が熱いですね。
ファンを見ていると、色々な思いが駆けめぐります。デビューして10年以上経ったじゃないですか。こんなに長く僕を愛してくれるのを見ると「どうして僕をここまで好きになってくれるんだろう?」とも思います。それだけファンと僕たちの繋がりが強いのだと思います。僕は普段からファンのことをよく考える方です。ファンが思うよりもです。ご飯を食べたり、道を歩いたり、素敵な風景を見たりする時もファンのことが一番先に思い浮かびます。これが僕の日常になんです。

 
悪質なコメントもないようです。
あるでしょう?(笑)僕が見ていないだけかもしれません。
 
 
 
 
これからどんな人になりたいですか?
一途な人になりたいです。ファンの方々も、こういう僕の姿を一番高く評価してくださっています。それに誰かに僕を紹介する時に恥ずかしくない人になりたいです。「その人すごくかっこいいよね」と言った時、何の疑いもなく皆が納得できるような人です。

 
ゴンチャンに一言どうぞ。
ゴンチャン、2022年は本当に大変で、頑張ってきたけど大丈夫だったかな? なんとかできた? 2023年は去年よりもっと頑張ってみよう。諦めずにありのままの君を見せてほしい。愛しているよ。
 

Photographer イ・スジン
Visual Director キム・ドゥリ
Models ゴンチャン
Styllist キム・ミンジュン
Hair パク・ウンミ(ミラーミラー清潭)
Makeup ソンミ(ミラーミラー清潭)
 
出典