荒城の付き | 音楽的間食

荒城の付き


音楽的間食
行ってみたい場所に兵庫の竹田城址という遺構があります。


標高300mほどの小さい山を利用して築城された山城で、今となっては石垣が残る程度です。眼下には円山川という河が流れ盆地を形成していて、秋口から冬にかけて寒暖差の大きな朝に霧が発生して盆地を飲み込む現象が起きるので「天空の城」などとも呼ばれています。


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古い建物や遺構に足を踏み入れると、そこに居た人はどんなことを考えてたんだろうな?という気分になる。考えても分らないし、声がするわけでもなく、唯唯、想像が走るだけで、その想像とは概ね「自分が過去の其処に居たらどうしただろうな」という「もしも」の話。


僕はそういう場所にいると自身を内観する気になるのです。それが愉快。
「自分は小さな存在だな」的な内省ではなく「やり方いっぱいあるよな」的な転換。


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城オタクというわけではないけど、出先に城があるとだいたい門をくぐる。


城は威厳の象徴でもあるけれど、シェルターみたいな機能というか意味が有ったと思うんですね。そしてそれは国(昔の県レベル)を守るためというよりも城主一族を守る意味で。

視点によってはとても独善的、自己中心的なモノの名残と言えるような気がしてきます。


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竹田までは大阪から2時間半ほどなので機会を見つけて行ってこようと。
道すがら姫路城や生野銀山などが在るのでちょっとした歴史ツアーになりそうだ。


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思考のリフレッシュや視点の転換というのはそういう大袈裟なトリガーが無くても出来るわけで、時どき目的と手段を倒置してるなぁと思うことがある。どこにいても利他の心さえ持っていれば本当に守らなければならないモノは何なのか、見えるモノ自体が変わってくるような気がする。何やら仏の道のような話だけど、城自体に「運」や「付き」が有るわけではないから。