先週の日曜日、とあるオペラを鑑賞した。

それはとてもとても家庭的というか、舞台はステージしか無く、オケは弦楽四重奏+コンバスとフルート2本とファゴット1本という室内学的なもの。実はKirsche 夫がこのオケに参加していたために、私が観客として駆り出されたのであった。

質素といえばそうだが、場所が小さい教会の中で客席も50あるかどうかという部屋の大きさなのでまあ致し方ないだろう。オケがすぐ側であったので、音楽はよく聞こえた。

弦楽器の4人は普段からこのメンバーでカルテットを演奏しているプロの人たちであるので、とても息が合っていて最高。 その中のビオラのおじさんは、数年前に年末のヘンデルのメサイアで知り合った人だが、とても絶妙な弾き方をする人。いつも感心させられるのだ。ジュリアード出身のプロ奏者なのだから当たり前といえば当たり前なのだが・・・(^▽^;)


演目は"Medee" 、作曲家はケルビーニ。ご存知のお方はそういないであろう、このオペラ、言葉がフランス語であったらしく全く理解不能。台詞は英語なのでそれと、プログラムに書かれてある大雑把(すぎる)あらすじを追いながらの、とても大変な鑑賞会であった。

練習回数が4回という少なさからか、歌手たちが譜面を見ながら歌う様は如何なものかと思うが、これもまた致し方ないのであろう(- -)



これは一幕のあるシーンを撮ったのだが、みんな手に手に黒いフォルダーを持っているのがおわかりだろう。譜面を見ながら振り付けをしていても、なんだか初期のリハーサル風景を見ているようで、いただけない。

あらすじはというと、若い女と結婚しようとしている王子に、追いだされた元王女が恨みを抱き、その若い女を殺してしまうという復讐劇。ありきたりと言えばありきたりだが、オペラの内容というのは案外こんなものだったりする・・・したよね?(←あまり自信が無い)

延々と3時間ぐらいかかって上演されたオペラ。舞台装置も何も無いので不思議な感じがする。「オペラ」ときいてイメージするものとかなりほど遠いものがあるが、これはこれで楽しめたのでよかったかも。

しかし、長かった・・・。