Kirscheのブログ


さらに茂木氏の解析は続く。

コンサートマスター(第一バイオリンのトップ奏者)
求められるものは「ゆるぎない確信と冷静さ」。確かに。指揮者とオケのまとめ役なわけだし。万が一、本番中に両者が断絶しかかったときは、両者から「なんとかしろ」的視線の集中砲火を浴びるのである。因果な商売だ。

それだけ重要な役割を果たせるとしたら当然「自覚・自信」はつく。これぞ本物のトップリーダー。更に追加すると、「内面に秘めた自負を背景に、強い説得力を持った」人が典型だとか。

第一バイオリン・・・「団体への強い順応性」が必要とされる。オケ内で最も頻繁にメロディを担当する、オケの主役。このパート奏者特有なものは「日常における発言の多さ、行動の積極性、健全な発想」

・・・うーん、微妙だな( ̄ー ̄;

第二バイオリン・・・生涯なれない主役、完全なる自己抹消、演奏する音域が中途半端なことからくるフラストレーション、伴奏担当のルーティンワーク及びそこからくる単調さ。超えられないファーストバイオリンの壁。宿命と悲観主義からくるのは哲学的思考。

なんだか暗い話になってきた・・・。しかもどこを強調していいのかわからない(´_`。)

でも、確かに思い当たる節がある。
大学時代、先輩のコンマスの意向で同学年で唯一私だけ、ずっとセカンドバイオリンを弾かされた。多分同期で私だけだろう、3年までずっと、パートトップでもないのにセカンド弾いていたのは。

最初に断っておくが、私はパートとしてのセカンドは好きだ。曲によってはそれこそファーストより面白かったりするから。でも、自分だけがずっとそこにいて、華々しいファーストには行けない悔しさがだんだんこみあげてきて、一時は退部も考えた。3年の時はゼミも忙しかったが、それ以前にバイオリンを弾くことに興味が無くなっていた。

そんなときに入ったのが社会人オケだったのだが、それから12年もそこに落ちつくとは思わなかった。レベルが全然違うので、ファーストを弾きたいなどとは思わなかったが、それでも数年後は弾かせてもらっている。

同じ初心者として入部し、レベル的にさほど違いがないにもかかわらず常にセカンドで弾かされたことは多分一生忘れない。セカンドにいて暗い性格になるのには、やはり理由があるのだ。( ̄^ ̄)


話を戻そう。そしてその結果、「諦観と深い人間観察にもとづくユーモア、アイロニーとペーソス、メランコリー、他者への深い思いやり、正義感などを身につけた、きわめて魅力的な人間像を形成する」んだそうな。

深い・・・。同じオケ内でファースト・セカンドを行ったり来たりする場合、普通に考えればパートごとの雰囲気というものは変わるはずがない。でも、明らかにファーストとセカンドの雰囲気は違う。やっぱりファーストバイオリンパートは華々しいオーラが出ている気がする。


さて、バイオリン弾きのみなさま、ちょっとは思い当たるところありましたでしょうか?

私の場合は、やっぱり「バイオリン向きではなかった」でした。「華麗」でも「繊細」でもないし、厳しい制約は居心地が悪くなってくるし・・・。納得しました。( ̄▽ ̄)

次回はフルート編です。


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