いつも当ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます(2023/7/25 人気記事の為、下記に追記動画あり)。


本日は浴室の鏡磨きについてご紹介しようと思います。


複数のお部屋をお持ちの大家さんなら、鏡がウロコ汚れで汚いからと、一度は業者に鏡を交換してもらった経験があるのではないでしょうか?


浴室の鏡って、、、交換すると数千~1万円くらい!?してしまうし、本日紹介する縦長タイプだともっと費用が掛かっちゃうし、、、ルームクリーニングしてもらったはずなのにあまり綺麗になってなかったり、、、そのままお部屋を貸し出すと「交換して欲しい」とクレームになっちゃうし、、、なんというか、、、私の出番ですかね(笑)


では本題に入りましょう。


こんな感じですね。写真ではわかりずらいでしょうが、現物は水垢であるウロコ汚れがそれなりに蓄積していて、このままでは交換させられる予感がします。


近くで撮ってもウロコ汚れが上手く写っていませんが、その辺りはご承知おき頂き、作業を始めましょう。


まず紙ヤスリを用意します。色々な種類がありますが、コツを掴むまでは「耐水ペーパー」の目が細かい物からチャレンジしてみて下さい。

私はスピードを大事にしていますので、ポリネット(通常紙ヤスリの3倍長持ち!?)の細目を好んで使います(←慣れないと鏡が傷だらけになってしまうので最初は絶対にオススメしません)。

それとハンドサンダー(紙ヤスリを挟んで研磨する道具)を用意しましょう。


出来る限り脱着した方が望ましく、屋外で寝かせて作業した方が綺麗に研磨出来ます。

この鏡はグッと上に持ち上げると簡単に外れましたが、鏡の裏がスポンジ式の両面テープで貼り付いている場合が多々ありますので、タコ糸のようなものを裏面に通し、スポンジを上手に切って外したりもします。

嵌め殺しになっている場合は壁掛けのまま作業を行いましょう。

少量のお水とスポンジも用意し、、、


全体的に水で濡らします。


用意したハンドサンダーにて研磨する訳ですが、力加減にコツがあります。強すぎず弱過ぎず、絶妙な力で上下↕️に磨りながら右へ左へと研磨を続けます。

今回の鏡は長尺なので、一気に全面を磨こうとせず3分の1くらいに分けて研磨します。

普通サイズの鏡でも上下半々に分けた方が良いかと思います。


ある程度研磨出来ると、削れた水垢で表面が白く濁るようになります。


水を綺麗に拭き取ります(まだ研磨が足りなそうな場合は数回同じ作業を行い、表面が白く濁らなければある程度水垢が落ちた証拠)。


ハイ!完成~!!









っと言いたい所ですが、、、この状態では、まだまだ鏡がくすんでしまっていますので、もう一手間加えます。


毎度お馴染みのシリコンスプレー。お部屋のメンテナンスに、これを使わない日はないのであります。

大抵のシリコンスプレーは「艶出し」効果がありますので、、、


鏡全体にスプレーし、全面ムラのないようにシリコン材を塗り広げて下さい(少し多いかなくらいスプレーして構いません)。


塗り広げたシリコンスプレーを、綺麗なウエスで乾拭き(←これ重要)して完成!!

いかがでしょう?鏡に写り込んでいる部分が鮮明に見えませんか!?

しかもシリコンスプレーには撥水効果があり、水を弾いてくれます。

後は元に戻してあげれば、、、


完成で~す!いい感じですね。

一枚目と比べてもらえば、明らかに輝きが違うのがお分かり頂けるかと。

少し古くなった浴室も、鏡や蛇口をピカピカに磨いておくと入居者さんが内見した際には好印象ですよ。

「光るべき所を光らせる」、お部屋を綺麗に見せる為のちょっとしたコツだったりします。

実際、この作業を行うようになってから、腐食などでどうにもならない事例以外では、鏡交換が発生した事は一度もありません。

なので効果は絶大かもしれません。

私の主張する「リフォームと賃貸修繕は全くの別物」って定義がお分かり頂ける作業ではないでしょうか?

既存品を活かすのです。使い回せるように工夫するのです。大家さんの「収益」入居者さんの「快適」この両方がと~っても大切な気がするのです。

尚、この作業の注意点がいくつかあるのですが、、、、粗いヤスリだと傷がついてしまうので、慌てず気長に水垢を研磨して下さい。

深く傷が付くと、そのまま傷が残ってしまいかえって目立ってしまいます。

シリコンスプレーを室内で使うと、シリコンが飛散して各お部屋の床が滑りやすくなるので大変危険です。

出来るだけ屋外での作業をオススメしています。

また、楽をしようと、いきなりシリコンスプレーを汚れた鏡にスプレーして磨いても絶対綺麗になりません。
「ある程度の水垢を落として」こそ、シリコンスプレーの艶出し効果が発揮されますのでお忘れなく。

最後に豆知識ですが、我が家ではこのウロコ汚れが付きにくいように、最後にお風呂に入った人が「ワイパーで水を切る」作業を行います。


100均でも手に入るこんなヤツですが、この「水を切る」作業の効果も絶大です。

ちなみにこのウロコ汚れ、「お風呂に入る+鏡が濡れる+そのまま乾燥する×毎日=ウロコ汚れ」ってな方程式なので、水滴を自然乾燥させないのが一番効果的。

だから「水を切る」のです。

この一手間でかなりウロコ汚れが付きにくくなりますので是非とも毎日の「クセ」にしてみて下さい。

まとめとなりますが、過去は何度も初期クレームで鏡の交換を行いました。が、交換後半年~数年で入居者さんが退出、すると必ずと言っていい程の超ウロコ汚れ。

入退出につき毎回鏡を交換するのか!?その都度大家さんに費用を請求するのか!?既存の鏡を活かす方法はないのか!?そんなジレンマの中で思い付いたのが、今回紹介した延命修繕なのです。

この方法であれば、それほど手間も費用もかからないので、私ごときに仕事を依頼してくれる大家さんの為には、お礼も込めて必ず行う作業としています。

稀に表面加工等、この作業の相性が悪い鏡があるので、特に築年数の浅い浴室の場合は目立たない所で試してから作業する事をお勧めします。

あくまで年数の経ってきた賃貸物件での作業となりますので、その辺はあしからず。


以上、世の中の大家さんの賃貸経営の参考にして頂けたら幸いです。


※2023/7/25 人気記事につき簡単な動画を作成しましたので参考にしてみて下さい。
  




※このブログはあくまで私個人の経験を元に賃貸物件の修繕方法を紹介しています。同じ施工にチャレンジする際はすべて自己責任にてお願い致します。