こんにちは。吉田です
先日、ゆりかもめ(東京都港区~江東区までを結ぶ東京臨海新交通臨海線)
が走行する線路の補修工事が完工しました。
今回工事したのは、
「芝浦ふ頭駅」~「お台場海浜公園駅」間の3径間で、
桁部分の補修工事になります。
工事内容としては大きく以下の2つ。
①鋼桁部の塗装塗替工事
②コンクリート高欄壁の剥落防止工事
以下、施工の流れです。
①鋼桁部の塗装塗替え工事
下から撮影した、施工前の写真です。
塗替えを行うのは、2本伸びている箱桁の全面になります。
古い塗装をケレン(汚れやサビ落とし)した後、決められた層数の塗装を
新しく塗りかさねていきます。
足場の高さ制限があり、底面の塗装作業は非常にやりづらそうでした。
膜厚の測定を各層で行い、基準値を満たしているか管理します。
規定の色・基準値を満たしたきれいな塗装に仕上がりました。
②コンクリート高欄壁の剥落防止工事
線路の壁の部分はコンクリートでできているため、
経年劣化によりひび割れ等が生じます。
劣化が進むと、次第にコンクリートが剥落して、
下の道路に欠片が落下する恐れがあるため
落下を事前に予防するためにメッシュシートを利用して、剥落防止塗装を行いました。
まずは、すでに入っているひび割れや剥落した部分を補修します。
上の写真は、ひび割れ部に樹脂を注入している状況です。
補修が完了したら、パテとメッシュシートで全面を塗装し、補修していきます。
使用した材料の押し抜き耐力や付着強度等を試験し、
品質の確認を行いました。
①②が完了した後の写真です
本工事はヘッドカメラを使用した、遠隔での検査も行いました。
(発注者は自分のPCから現場を確認できます)
ゆりかもめの工事は初めてでしたが、下請けさんの力も借りて
なんとか完工することができました。
塗替え面積は2000m2以上あり(弊社の工事としては比較的大きい)、
工事の進め方や管理方法の部分でも非常に良い勉強になりました。
次回以降は、橋の架替工事の様子を載せていきます。
お楽しみに