昨日の六本木牧場の日記でついでにちょこっと書こうかと思っていたのですが、案外長文になってしまったので、日を改めての投稿です。
メイプル超合金とはまったく関係無い日記なので興味無ければスルーしてください!
六本木ヒルズから、国立新美術館までは徒歩10分の距離です。
ちょうど良い機会だと思い、ルノワール展が開催されている国立新美術館まで足を運びました!
なんと言っても今回の目玉は初来日の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」でしょう。
しかも45年ぶりの来日になる「都会のダンス」「田舎のダンス」も、となればただ事ではございません!
以前、パリに行った際にまさかのオルセー美術館休館日と言う不運に見舞われ、目の前にして鑑賞出来る機会を逃した無念がようやく晴らせました。
館内は撮影禁止なので、写真はポスターのズームです。
寸法131cm×175cm(Wikipedia参照) のなかなかの大きさです。
まさに人間賛歌!
描かれている人物の表情が一人一人とても豊かです!
木漏れ日揺れるダンスホールの中で、それぞれが思い思いに自分の時間を有意義に過ごす姿が生き生きと描かれていてルノワールの作品の中でも最高傑作と言っても良いと思います。
そして、そして、「都会のダンス」「田舎のダンス」です。(ネットから拾った画像なので画質悪いです…)
家にあるルノワールの画集を見たときから都会のダンス(左)に一目惚れしました!
このドレスのしわの巧みさ!
頬を紅潮させ、まだあどけなさが残る女性の表情が堪りません!
上流階級故の控えめな態度の中に秘めたる思いが込められている感じが妄想を掻き立てます笑
それとは対象的に砕けた感じの田舎のダンス(右)もいいですね!
気取らずにその場を満喫している感じがいいです。
もし自分が足を運ぶのであれば田舎のダンスの方が楽しめるんだろうなー。
最後にルノワール晩年の名作、「浴女たち」の紹介です。
(これまた画質が悪くて申し訳ない。)
ルノワールは晩年、リウマチにより指の関節が不自由になりまともに筆を握る事さえ出来なくなりました。
そんな病を抱えつつも創作意欲は尽きることなく、もはや指を広げる事すら出来なくなった手に包帯で筆を固定して絵を描き続けました。
そんな中で描かれた「浴女たち」です。
正直、画集で見たときにはそれほど好きな作品ではありませんでした。
なんかお腹がぶよぶよー、みたいな…
しかし、本物を見たときにはルノワールの画家として執念を感じ、なんだか気迫に押されたと言いますか…
女性達の肌の質感、シーツのシワ、そして周りに咲き乱れる草花…
一つ一つが入念に描かれているのです。
人は病気を持つと何かと後ろ向きになってしまいがちなのに、ルノワールと言う人はそれに打ち勝つべく筆を動かしていたのでしょうか…
ろうそくの火は燃え尽きる前に一段と強く燃え輝くと言いますが、まさに浴女たちはその作品だと言えると思います。
今回のルノワール展、類い稀に見る傑作揃いでした!
六本木ヒルズのショッピング、お食事帰りにでも是非是非足を運んで下さいー!