今年66冊目読了。
今年10冊めの四つ星。昨年の四つ星本の再読です。
教え上手 [Kindle版]
有田 和正 (著)
★★★★☆ コーチングに興味がある人にはおすすめです
http://goo.gl/bn4qT1
著者は教材・授業開発研究所代表、東北福祉大学教授、前愛知教育大学教授。
「追究の鬼」を育てる指導で名をはせた教育界のカリスマが語る、やる気を引き出す技術と極意が本書のテーマ。
教育とはいかに興味を抱かせるか。
そのためには、質問よりも発問が大切。
発問とは問われた時に考え初めて、聞かれたほうが気づきを得るもの。
まさにコーチングに繋がる考え方だと改めて思った。
コーチングに興味がある人にはおすすめです。
【学びのポイント】
1)教えるためには教えないことも重要
・人を育てよう、伸ばそうとするとき、私たちはどうしても「教えすぎる」弊害に陥りがちです。
・教えないと人は育たない。たくさん教えるほど人は育つ。
・そう考えて、あれもこれも教えよう、一から一〇まで、手とり足とり教えようとするのです。
・でも、そこにこそ、教えることの落とし穴があります。
・ものごとは、たくさん教えるから、よく伝わるものではありません。
・むしろ、多く伝えようとしたら、少なくしか教えないこと、すなわち「教え惜しみ」することが大事なのです。
2)ウソも教えるためには必要
・本当のことしかいわない、正しいことしか教えないのでは、ものごとは浅くしか伝わらないものです。
・深く伝えようとしたら、教わる人にこちらのいうことはすべて正しいと思わせないことも大切なのです。
・ウソという刺激物を活用して、教わる人に「それはおかしい」「そんなはずはない」と疑問を抱かせれば、そこを起点に思考が活気づき、知の浸透力も高まっていきます。
3)発問と質問
・同じ問いかけでも、発問と質問はどう違うのか。
・質問は通常、一問一答のかたちをとります。
・ひとつ聞いたら、ひとつの答えが返ってくる。
・問いと答えが直線的に結ばれているのが質問で、それによって一個の不明や疑問が解決されます。
・しかし発問は、ひとつ聞いたらいくつもの答えが返ってきます。
・つまり、問われた側に多様な考え方を広げるきっかけとなるもので、一個の疑問を解決するよりもむしろ、多くの新しい疑問を生み出す効果があるのです。
・池に石を投げ込むと四方に波紋が広がりますが、あのように、ひとつの発問を投げ込むことで聞く人の思考にたくさんの波風を立てる。
・そうした触媒としての力を持った刺激的な問いかけを発問と呼ぶのです。
4)「教えること」とは、親切に相手の手をとってゴールまで連れて行ってやることではない
・この授業から私の受けた衝撃はきわめて大きいものでした。
・「これが本物の授業というものか。それに比べれば、いままで自分のしていたことは、とうてい授業の名に値しないものだ」。
・私は呆然と立ちすくむ思いでした。
・それまでの私は、教えるべきことをきちんと教えるのが教育だと考えていました。
・しかし深く理解させるためには、まっすぐ教えてしまうのではなく、発問という石を投げ込んだり、刃を突きつけたりしながら、相手の考えをいったん突き崩すプロセスが必要で、その回り道が人を自発的に考えることにみちびく。
・したがって「教えること」とは、親切に相手の手をとってゴールまで連れて行ってやることではない。
・疑問から解答までの道のりを自分の足で歩けるようにしてやることなのだ……そのことにやっと思いが至るようになったのです。
5)「わかったつもり」を「わかる」に変える条件
・「わかったつもり」を「わかる」に変える条件は三つあります。すぐれた材料とよい発問。
・そして、おもしろい「はてな?」です。
・おもしろい「はてな?」さえ発見すれば、人は放っておいても学習意欲をわかせ、深く根っこから考えるようになり、自分の足でどんどん「わかる」へと接近していくものなのです。
・ ①「何だろう」というふしぎの発見 ②「なぜだろう」という疑問の芽生え ③「どうしたらわかるだろう」という方法の模索 ④「たぶんこうだろう」という仮説と検証 ⑤「やっぱりそうか」という確認
6)優しいところより面白いところから教える
・やさしいところから教えて、だんだんむずかしいところへ移っていくのが、教えるときの常道ですが、私の経験からいえば、この方法はあまりうまくいきません。
・むずかしいイコールわからないのではないのと同様、「やさしいのがおもしろい」とはかぎらないからです。
・そこで順序は無視して、冒頭にやさしい部分ではなく、いちばんおもしろい部分を持ってくる。
・突拍子もない角度から入っていく。そういう方法で相手の関心や興味を引きつけるのです。
7)学ぶ力を深めるために必要なこととは何か?
・つまるところ教える技術の要諦は、この「わかった!」と「はてな?」を交互に連続させることにあります。
・ひとつの未知がある。
・教わったり、考えたりして、その未知が解消されて既知となる。
・しかし、その既知がまた新しい未知を生む。
・その未知を追究してふたたび既知へ至る。
・だが、その既知がさらなる未知を呼ぶ……。
・この章の冒頭でも述べたように、そうした未知と既知のいつまでも終わらない追いかけっこが教えるということであり、学ぶということなのです。
・この「わかる」と「わからない」の永久運動のプロセスを経ることによって、人間というのは知を蓄積し、学ぶ力を深めていきます。
・また、その永久運動を横から上手に刺激したり、支えてやることこそ教える人の大事な役目なのです。
今年10冊めの四つ星。昨年の四つ星本の再読です。
教え上手 [Kindle版]
有田 和正 (著)
★★★★☆ コーチングに興味がある人にはおすすめです
http://goo.gl/bn4qT1
著者は教材・授業開発研究所代表、東北福祉大学教授、前愛知教育大学教授。
「追究の鬼」を育てる指導で名をはせた教育界のカリスマが語る、やる気を引き出す技術と極意が本書のテーマ。
教育とはいかに興味を抱かせるか。
そのためには、質問よりも発問が大切。
発問とは問われた時に考え初めて、聞かれたほうが気づきを得るもの。
まさにコーチングに繋がる考え方だと改めて思った。
コーチングに興味がある人にはおすすめです。
【学びのポイント】
1)教えるためには教えないことも重要
・人を育てよう、伸ばそうとするとき、私たちはどうしても「教えすぎる」弊害に陥りがちです。
・教えないと人は育たない。たくさん教えるほど人は育つ。
・そう考えて、あれもこれも教えよう、一から一〇まで、手とり足とり教えようとするのです。
・でも、そこにこそ、教えることの落とし穴があります。
・ものごとは、たくさん教えるから、よく伝わるものではありません。
・むしろ、多く伝えようとしたら、少なくしか教えないこと、すなわち「教え惜しみ」することが大事なのです。
2)ウソも教えるためには必要
・本当のことしかいわない、正しいことしか教えないのでは、ものごとは浅くしか伝わらないものです。
・深く伝えようとしたら、教わる人にこちらのいうことはすべて正しいと思わせないことも大切なのです。
・ウソという刺激物を活用して、教わる人に「それはおかしい」「そんなはずはない」と疑問を抱かせれば、そこを起点に思考が活気づき、知の浸透力も高まっていきます。
3)発問と質問
・同じ問いかけでも、発問と質問はどう違うのか。
・質問は通常、一問一答のかたちをとります。
・ひとつ聞いたら、ひとつの答えが返ってくる。
・問いと答えが直線的に結ばれているのが質問で、それによって一個の不明や疑問が解決されます。
・しかし発問は、ひとつ聞いたらいくつもの答えが返ってきます。
・つまり、問われた側に多様な考え方を広げるきっかけとなるもので、一個の疑問を解決するよりもむしろ、多くの新しい疑問を生み出す効果があるのです。
・池に石を投げ込むと四方に波紋が広がりますが、あのように、ひとつの発問を投げ込むことで聞く人の思考にたくさんの波風を立てる。
・そうした触媒としての力を持った刺激的な問いかけを発問と呼ぶのです。
4)「教えること」とは、親切に相手の手をとってゴールまで連れて行ってやることではない
・この授業から私の受けた衝撃はきわめて大きいものでした。
・「これが本物の授業というものか。それに比べれば、いままで自分のしていたことは、とうてい授業の名に値しないものだ」。
・私は呆然と立ちすくむ思いでした。
・それまでの私は、教えるべきことをきちんと教えるのが教育だと考えていました。
・しかし深く理解させるためには、まっすぐ教えてしまうのではなく、発問という石を投げ込んだり、刃を突きつけたりしながら、相手の考えをいったん突き崩すプロセスが必要で、その回り道が人を自発的に考えることにみちびく。
・したがって「教えること」とは、親切に相手の手をとってゴールまで連れて行ってやることではない。
・疑問から解答までの道のりを自分の足で歩けるようにしてやることなのだ……そのことにやっと思いが至るようになったのです。
5)「わかったつもり」を「わかる」に変える条件
・「わかったつもり」を「わかる」に変える条件は三つあります。すぐれた材料とよい発問。
・そして、おもしろい「はてな?」です。
・おもしろい「はてな?」さえ発見すれば、人は放っておいても学習意欲をわかせ、深く根っこから考えるようになり、自分の足でどんどん「わかる」へと接近していくものなのです。
・ ①「何だろう」というふしぎの発見 ②「なぜだろう」という疑問の芽生え ③「どうしたらわかるだろう」という方法の模索 ④「たぶんこうだろう」という仮説と検証 ⑤「やっぱりそうか」という確認
6)優しいところより面白いところから教える
・やさしいところから教えて、だんだんむずかしいところへ移っていくのが、教えるときの常道ですが、私の経験からいえば、この方法はあまりうまくいきません。
・むずかしいイコールわからないのではないのと同様、「やさしいのがおもしろい」とはかぎらないからです。
・そこで順序は無視して、冒頭にやさしい部分ではなく、いちばんおもしろい部分を持ってくる。
・突拍子もない角度から入っていく。そういう方法で相手の関心や興味を引きつけるのです。
7)学ぶ力を深めるために必要なこととは何か?
・つまるところ教える技術の要諦は、この「わかった!」と「はてな?」を交互に連続させることにあります。
・ひとつの未知がある。
・教わったり、考えたりして、その未知が解消されて既知となる。
・しかし、その既知がまた新しい未知を生む。
・その未知を追究してふたたび既知へ至る。
・だが、その既知がさらなる未知を呼ぶ……。
・この章の冒頭でも述べたように、そうした未知と既知のいつまでも終わらない追いかけっこが教えるということであり、学ぶということなのです。
・この「わかる」と「わからない」の永久運動のプロセスを経ることによって、人間というのは知を蓄積し、学ぶ力を深めていきます。
・また、その永久運動を横から上手に刺激したり、支えてやることこそ教える人の大事な役目なのです。
