今年2冊目読了。

トヨタの自分で考える力 [Kindle版]
原 マサヒコ (著)

★★★☆☆ 考える力のあるチームを作りたいと思っている方におすすめ

著者は元トヨタNO.1メカニック。株式会社プラスドライブ代表取締役CEO。1996年トヨタ自動車にメカニックとして入社し、5000台もの自動車修理に携わる。技術力を競う「技能オリンピック」で最年少優勝を果たす。さらに、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」では2年連続全国大会に出場するなど活躍。IT業界へ転身すると、PCサポートを担当したデルコンピュータでは「5年連続顧客満足度No.1」に貢献。2015年にWEBマーケティングを推進する株式会社プラスドライブを設立しCEOに就任。
改善から問題解決、整理、発想、マーケティング、マネジメントまで「秘伝の思考法」を公開。元トヨタマンがストーリー形式で教える、成果をあげるための38の口グセと5つの思考の型が本書のテーマ。

トヨタにおいて自分で考えるとはどういうことなのかを、SIerの会社にトヨタ出身の役員が来たという設定でストーリー仕立てで解説する。生産性を高めるというのは、いかに楽するかということであり、遅くまで残業するということではないであるとか、運が悪かったといって片付けてしまうと、何もそこに成長はないなどは耳が痛いが、肝に銘じておかなければならないと改めて感じた。考える力のあるチームを作りたいと思っている方におすすめ。

【学びのポイント】
1)頑張ることは汗をかくことではない
 ・頑張ることは汗をかくことではない。いかに頑張らずに成果物の価値を高めることができるか。そこが重要なんだ。
 ・日本の高度成長期には、朝早くから夜遅くまで会社にいるのは『頑張っている人』などと呼ばれていたこともある。
 ・だから、仕事はなくとも、みんなが残っていれば残業に付き合っていた人も多いだろう。
 ・ただ、よく考えてみなさい。そんな頑張りが本当に頑張りと呼べると思うか?

2)生産性を高めるとはどういうことか?
 ・トヨタにおける「改善」というのは、実に多くの示唆を含んだキーワードとして捉えられています。
 ・今あるリソースをこれでもかと改善して生産性を高めていくことがトヨタ式と言えるかもしれません。
 ・では、生産性を高めるとはどういうことかと言いますと、「頑張らずに成果を出す」ということです。
 ・日本の企業ではどうしても「頑張る」ということを美徳としがちですが、トヨタでは昔から「自分がラクになることを考えろ」と言われていました。
 ・今までと同じ成果を出すのであれば、自分がラクになるようにしていく。
 ・それこそが、生産性の向上だというわけです。

3)
 ・問題解決というと、データ分析を中心に進めようとする人が少なくない。
 ・だが、データだけで原因がすべてわかるということは滅多にない。
 ・データはあたりをつけるのに用いるべきものだ。
 ・重要なのは、現場をじっと見ることだ。あるいは、現場を見て気づいたことをデータで実証する。
 ・『見る』という行為があって初めて、問題と真因がつかめることを忘れてはならない。
 ・実際、トヨタの役員は何か問題があると思うと、一時間でも二時間でも、じっと一つの現場を見ていたものだ。

4)運が悪かったで済ませない
 ・『運が悪かった』ですべてをすませてしまうか、それとも『なぜダメだったのか』ときちんと総括して改善を図ろうとするのとでは、これから先に大きな差がついてくるはずだ。
 ・運が良かったとか運が悪かったとか、そんなぼんやりした言葉は使わないほうがいい。

5)困難こそがいい発想の元となる
 ・困っていない場所で改善のニーズを見つけるのは難しい。困難こそがいい発想の元となるんだ。
 ・ビジネスマンは困難や課題を通して未来の切り開き方を知っていく。
 ・困難や課題は忌み嫌うものでなく、歓迎すべきものなんだよ。
 ・トヨタでは、課題を探し出してでも改善しようとするぐらいだからね

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原 マサヒコ
ダイヤモンド社
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