チェーンが伸びた
私がロードバイクを購入して早半年が経つ頃だ。
昨年末頃に購入して以来、ほぼ毎週末乗りまわっている。
自分目標として、毎月700㎞の走行を掲げており、4月以外は達成している。
ざっくり週次で150~200㎞くらい走る計算だが、多い時で週3回、時たまロングライドで120㎞以上走るなどしているわけだ。
それらはStravaというアプリで記録管理をしているのだけど、これまでの累積で3,700㎞くらいになっており、Stravaの前に少しの期間別のアプリを使っていたので、恐らくトータルでは3,900㎞弱くらい走っている計算になる。
そうなるとやはり車体含めてメンテナンスをしないといけないことも出てくるわけで、チェーンの清掃や油さし、ディレイラー調整など細かなメンテナンスは定期的に行っており、また先日パンクの修理などもしているわけだが、最近徐々にチェーンのたるみが気になるようになってきている。
切り替えなどはちょいちょい調整しているので概ね問題ないのだけど、特に段差や凹凸の多い路面をしばらく走っていると、チェーンがずれることが徐々に起きるようになってきた。
先日走っているときは1回だけだがチェーンが外れるという事象にも見舞われた。
そんなことが気になり始めたので調べてみたわけだが、チェーン自体も3,000~4,000㎞毎に交換することが推奨されているようだ。
チェッカーがなかったので取り合えず通販で購入してあてがってみると、交換時のサイン。
乗れないわけではないし、レースに出るわけでもないのだけど、割と長い距離走るし、これでスプロケットなどを痛める原因にもなるというのは方々に出ている。
実際ガチャっと変な負荷がかかっている音を聞くについて、傷んでいくのが実感されるのでこれは何とかしないといけない、というわけで色々調べ始めたのであった。
まずは道具を揃える
まずは交換用のチェーン自体を探す。
とりあえず今回は購入時についていたものと同じものをつけることに。
しかし調べるとすでに規格が変わっていて少し戸惑ったが、調べたら同じとのことだったのでそれをスッと購入。
次にチェーンカッターという専用工具が必要らしい。
こちらも調べるとすぐに出てきたし、構造的に対して複雑なものでもなかったので、安すぎず高すぎずのものを通販で注文。
他にもいくつか必要な道具がまとまったセットだったのでちょうどいいやとね。
チェーンと共に金曜には届いたので、その日のうちに作業をしてみることに。
土曜日は晴れ、日曜は雨という予報だったので、新しいチェーンで走りたかったのだ。
初のチェーン交換、やっぱり道具は大事
例によって書籍だったりYoutubeだったりで調べてみると、手順そのものはそれほど大したものではない。
チェーンも構造自体はシンプルなので、原理を理解すればあとはやるだけだ。
早速工具を取り出して、チェーンの汚れを少しだけ落として取り掛かる。
ところがである。
動画などに倣ってやってみるもうまく行かない。
ベアリングのところにある芯をスコーンとチェーンカッターと呼ばれる道具でぶち抜くのだが、こいつがうんともすんとも言わない。
あれ?俺は思ったよりも非力だったのか?と悲しい疑念にもかられながら万力に力を込めるがだめだ。
チェーンを見ると僅かながら出っ張ってきてはいるので全く動かないわけでもないらしい。
しかし、動画で見た時はもっとスルリと抜けていた。
なんなんだこれは、このチェーンだけ異常に頑固なのか?それともこの芯も抜けるところと抜けないところがあるのか?と悶々としてくる。
ウェブでそれらしい情報を探すがそんなことはなさそうだし、チェーン自体を観てもそんな差分は見当たらない。
何故だ…と頭を抱えていると、ふとあることに気づいた。
チェーンカッターのその芯に当てる部分は要は同じ周囲の棒になっていて、そいつを心太みたいに押していくわけだが、道具のその芯が曲がっているのだ。
なるほど、これでは真っ直ぐに力が伝わらないので全然動かないのだ。
こいつが原因かとわかったので、幸いもう一つ替えのものがあったのでそちらに付け替えてトライ。
結果は変わらなかった。
なんとそいつも曲がっているのだ。
しかも曲がり方から、そもそもこういう規格としか思えないレベルだ。
改めて様々なメーカーのやつのレビューを見ると、ちょこちょこ芯が歪んでいて使えねぇ!という書き込みが見られた。
私が買ったのは最近出たもののようで、レビューはついていたがどちらも満点で問題なさそうだったのよね。
ひょっとしたら使い方次第でどうにかなったのかもしれないが、芯の当て方なんかも微調整してできるだけ真ん中に当たるようにしてもあかんかった。
諦めて別のちゃんとしたのを買うことに。
どうしようか迷ったが、近所の自転車屋で売っていた安心と信頼のシマノ製を購入。
念のため当該箇所も確認したが、真っ直ぐだったのでこれなら大丈夫だろうと。
結果、昨日の苦労が嘘のようにすんなりできたわけだ。
結果的に高くついてしまったが、やはり工具はしっかりしたものを使う方がよいのだといい勉強になったよ。
ましてまだ技術もないのだしね。
そんなわけで古いチェーンをスルリと外すと、次は新しいチェーンの長さ調整だ。
ここは古いチェーンに当てがって同じ長さのところをマークして、当該箇所で余分なところを再びカッターで外す。
そしてチェーンをギアに通していけばあとは接続するだけだ。
ディレイラー周りの組みつけに少し手間取ったが、こちらもコツが分かればどうということはない。
ミッシングリンクというパーツで繋ぐタイプのものだったので調べていたやつとは少し構造は違ったが、見ればどんなものかはわかる程度のものだったので、却って不安にならくらいすんなり完了。
テスト的に自宅周辺をガチャガチャギアを変えながらテスト走行。
若干変則の際に音が大きいポイントがあったので少し調整して、ぼちぼちいい感じになったのでこれにて作業終了である。
単純なものほどズレるとムズイ
先日のタイヤチューブの交換もそうだったが、基本的な構造はシンプルなので、作業自体は分かっていればそんなに大したものではない。
終えてみればなんということはなかったな、という感じである。
しかし、それ故に世の中の情報も簡単でっせ!みたいなストレートな説明のみになってしまっており、ほんのちょっとしたズレで上手くできずにあくせくしてしまうことがあるよね。
私は仕事でもなんでも基本を大事にするタイプなのだけど、その理由はこういうところにある。
シンプルなものほど手癖でどうとでもなるが、逆にポイントがズレると死ぬほどうまく行かなくなる。
まぁ、そんなに大した話ではないんだけどね。
とりあえずパンク修理に続きチェーン交換も習得。
次はブレーキ周りの交換かなと思っているが、こうしてできることが増えていくのは面白いよね。
まあしかし、たまにしか使わないものほどしっかりしたものを買った方がいいというのは、改めて大事な教訓だ。
無茶な力をかけると結果他のパーツにも負荷をかけることにもなるしね。
努努こころにとめておこうと思うのであった。