今朝は早めに3:15に起床、温泉で出会って共にキャンプした彼は3:20頃に出発していった。
僕らも朝御飯を食べて4:20に出発、大きな荷物はキャンプ場に置いてきた。
夜明け前で漆黒の闇のなかをライトひとつで照らして進む。
途中いくつもの洞門やトンネルをくぐる。その度に親不知の事故(10日目参照)や落車(12日目参照)がフラッシュバックして怖かった。
旧佐多町役場の辺りで国道が終わり、県道へ。ここからはアップダウンが容赦なく繰り返される。
そしてスタートから25㎞ほどで佐多岬へ続く道に入る。ここからは更に険しい道のりだった。
何度も何度も足が止まりそうになった。
その度に「ここまで2400㎞以上漕いできた、ここで諦めるわけには!」と自らを鼓舞した。
そしてついに感動の瞬間が訪れる。
(最南端、佐多岬に到着!!)
この看板を見た瞬間、一気に力が抜けて、何かから解放された気分になった。
実はこのとき、偶然同時に佐多岬についたバイクの男性がいて、彼と共に看板まで歩いていった。
彼は熊本から日本一周をした学生ライダーで、同じくここがゴールのようだ。彼も嬉しそうに写真を撮っていた。
(午前6時ゴール、総走行距離2,499㎞)
看板の前で感動の余韻に浸っていると、なんとイノシシが。しばらくこっちを見ていたが、どこかへ行ってしまった。突進してこなくて良かった。
佐多岬をでて再び根占に戻るとき、昨夜出会った日本半周の彼に再会。彼はここからあと半分、横浜を目指す。
その後、疲れきった僕らは居合わせた人に無理言って車に乗せていただき(自転車も)根占まで送ってもらった。
(昨晩のキャンプ、道の駅根占)
(キャンプから見える美しい景色。なんだか横浜の象の鼻公園みたいだ)
荷物をまとめ終わったのが午前8:00、根占から対岸の山川港へのフェリーは9:00に出航なので急いで支度を済ませる。
根占港に着いてすぐに乗船券を購入、なんとか間に合ったようだ。
相変わらず自転車のフェリーに乗り込む順番は最初、すぐに乗り込んだ。
(都城から自転車で来たおばさんライダー二人も乗り込んだ)
山川港までは50分の船旅、あっという間に大隅半島から離れて行く。
山川港についたのは9:50、最寄りのJR山川駅の電車は10:04に出てしまうので急いで向かってすぐに輪行をする。
が、無情にも電車は出発………仕方なく次まで待った。
(2つ南に下ると西大山という最南端の駅がある)
電車に乗る。慣れた自転車のスピードより速くてビックリした。
あっという間に50㎞先の鹿児島中央駅に着いた。大きな駅だ。
(観覧車は松山でも見たなぁ)
ここではI君のおばさんが僕らを出迎えてくれた。お昼ご飯にとっても美味しい(札幌神戸の焼肉とは比べ物にならない)焼肉をご馳走になってしまった。
しかも鹿児島発祥の名物「しろくま」もご馳走になった。
(デカ盛りのしろくま。冷たくて美味しかったです!)
そのあとはコインランドリーで洗濯して、大きな荷物は宅配便で横浜へ送った。それから鹿児島中央駅でお土産を購入する。
そして僕らにとって恩人とも言うべき豊浦の民宿のご夫婦(北海道、4日目参照)と大鰐のご夫婦(青森、6日目参照)には、
(鹿児島に無事着いたことを報告するポストカードを送った。喜んでくれるといいな)
これで今日はおしまい、ではなくまだまだ長い。
このあとI君のお祖父さんのお宅へお邪魔する。なんと晩御飯もご馳走になった。
(豪華な鹿児島メニューが並ぶ)
写真右下に写っているのは「鳥さし」という鹿児島グルメ。読んで字のごとく鳥の刺し身のことで、そのままでも美味しいが、これまた美味しいタレに浸けていただく。
とっても幸せだ。
このあと鹿児島市街が一望できる温泉にも連れていってもらった。先ほどの観覧車や大通りの明かりが綺麗だった。
日本縦断を終えた日は、とっても幸せな一日だった。I君の御親戚の皆様、本当にありがとうございます。
日本縦断の総まとめはまた明日(かそれ以降か)。もうこれ以上写真を貼れないようなので、今日はこのへんにしておきます。
≪距離≫
根占ー佐多岬 32,43㎞
スタートの宗谷岬から 2,499㎞