田植え仕事 | 仙台の週末農業-weekend agriculture of Sendai-

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なかなか見れない農業を中心に、写真を多くしてお伝えします。



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 今年も早くもゴールデンウィークの田植え仕事がありました。

 東北地方は田植え仕事はゴールデンウィークに行うところが多いようです。新潟県出身のHさんもG.W.は実家の田植え仕事を手伝うと言い残し、仙台から新潟へ向かいました。

 ご覧のとおり、田植え仕事は機械で行います。うちの機械は乗用できる田植え機ですが、20年前は今の半分の幅の機械を、歩いて押す田植え機でした。それは、とても疲れて、足もぬかるみとても苦労したのでした。今でも資金が不足している農家や、物を大事にする農家では手押し式の2輪タイプの田植え機です。


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これは去年の写真ですが、毎年この時期には稲の苗(なえ)が準備されます。3月に種まきをして、ビニールハウスでG.W.まで育てます。これも機械で土と種を箱にまいたのですが、この箱をビニールハウスに並べる仕事や機械にセットする仕事は手作業です。腕が筋肉痛になるほどの力仕事です。
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これは、うちのビニールハウスです。↑の苗箱が450枚ほどあります。

苗箱は土・種・水が入っているので、一枚数Kgの重さがあります。種まきはうちの親戚も加わり10人ほどでおこないました。これも熱いビニールハウスの中で汗が流れる力仕事でした。


yuichiさんのブログ-TS340030.JPG これは昨日の田植えの写真です。ガソリン燃料で動く田植え機が、尾部の人間の手指のように見える機械で5列づつ植えて行きます。この型の田植え機は中古でも1台150万円の価格で高価です。 タイヤは自転車ほどの細さです。 運転しているのは、私の父(58歳)です。操作は簡単で、自動車とほとんど同じです。


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 見てのとおり、水田に稲の苗が植えられました。戦前はこれを人間の手で植えてました。水田の中で素足のまま、肥料は人間と家畜の糞尿でしたので、さぞや臭かったでしょう。現代では肥料は殺虫剤入りの化学肥料の粒を田植え機にセットしていっしょにまいてます。

 今年はこの広さの水田9枚に田植えをしました。面積は1.5ha(15000㎡)ほどでした。家族で農業する農家では、この面積は多いほうです。こんなに小さな稲の苗が、9月の末の秋には人間の腰の高さまで成長します。驚きます。


yuichiさんのブログ-TS340032.JPG 私の仕事の道具です。長靴は先週のフリーマーケットで1000円で購入しました。ゴム手袋は内側が布になっていて、サラサラして快適です。私が手に持っているこの道具、野球部の人も使っています。砂と土の野球場の内野などを平らにする道具です。

 田植え機が水田の端で180度回転する時に、内輪の動きで深い溝(穴)ができます。私はこの穴を、T字の道具で埋めて平らにしました。

 このほかにも、母と二人で450枚の苗箱を軽トラックで運びました。これが大変な重労働でした。

 田植えに要した時間は、初日の昨日5時~18時と今日の6時~9時の合計15時間でした。同時進行で他のひとたちがそれぞれ別の仕事をして15時間ですから、全員の合計時間はとても大きな時間になります。


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これは去年の米です。つまり、今年の稲の苗になった種です。昔は、「米一粒に汗一滴」といわれるほど大変な苦労で作りました。現代では、「米100粒に汗1滴」ほどでしょうか・・・。


 農業ブログ、次は草刈り・殺菌剤散布などに続きます。